ウォークインクローゼット(WIC)の採光・通気対策:窓なしでも大丈夫?

新築するのですが、WICに窓がない設計になっておりましたが、採光・通気のための窓がほしいとの家族の要望があり窓をつける以外になにかないか考えております。窓を施工する他に一つ浮かんだのが、ちょうどWICの上が屋根裏部屋(の端)になっているのでWICの天井を作らず梁にSPFの2x2か2x4をすのこ状に直貼りして通気と採光を確保するスペースを作り屋根裏部屋上部の屋根に天窓をつけるという案を考えました。①空気の流れができてWICの空気が動く②天窓からの採光で昼間明るい③屋根裏部屋の採光も確保できると思ったのですが、いかがでしょうか?この話を設計士にしたらすのこ状にSPFを打ち付けるよりも有孔の透明プラスチックボードを梁に打ち付け他方が安く上がるのでは?と言われました。このプラボードがどのようなものなのかわからないのですが、ご存知のかたいらっしゃいますか?強度的に大丈夫なのでしょうか?もしかしたら設計士は軒桁部なので、人が上がることはないと思っているかもしれませんが、もしものことを考えると不安です。FRPのグリーチングではないと思うのですが・・・他に案がありましたら合わせてアドバイスください。

WICの採光と通気の問題:窓がない場合の解決策

新築住宅のウォークインクローゼット(WIC)に窓がなく、採光と通気が心配、というご相談ですね。確かに、湿気やカビの発生、暗い空間はクローゼットにとって大きな問題です。窓設置以外の解決策として、ご提案いただいた「SPF材のすのこ状天井と天窓」は有効な手段の一つと言えます。しかし、設計士さんの提案する「有孔透明プラスチックボード」についても検討する価値があります。

SPF材すのこ天井と天窓案のメリット・デメリット

メリット

  • 通気性確保:SPF材のすのこ構造は、空気の循環を促し、湿気対策に効果的です。自然な通風により、カビやダニの発生リスクを軽減できます。
  • 採光確保:天窓からの自然光は、WICを明るくし、開放感を高めます。心理的なストレス軽減にも繋がります。
  • 屋根裏部屋の採光も確保:WICと屋根裏部屋の両方に採光が得られるため、空間の有効活用にも繋がります。

デメリット

  • 施工費用:SPF材の購入、加工、設置、天窓の設置など、費用がかかります。
  • デザイン性:すのこ状の天井は、デザインによってはWIC全体の雰囲気に合わない可能性があります。インテリアとの調和を考慮する必要があります。
  • メンテナンス:SPF材は定期的なメンテナンスが必要です。汚れや傷みを防ぐため、適切な塗装や保護処理が必要です。
  • 強度:2×2や2×4材を使用するとはいえ、人が乗ったり、重いものを置いたりする際には強度不足の可能性があります。十分な検討が必要です。

有孔透明プラスチックボードとは?

設計士さんが提案した「有孔透明プラスチックボード」は、ポリカーボネートなどのプラスチック素材でできた、穴の開いた透明な板です。軽量で、比較的安価に施工できるのが特徴です。

メリット

  • コスト削減:SPF材に比べて安価です。
  • 軽量:施工が容易です。
  • 採光性:透明性があり、十分な採光を確保できます。
  • メンテナンス容易:清掃が容易です。

デメリット

  • 強度:SPF材に比べて強度が劣る可能性があります。人が乗ったり、重いものを置いたりする用途には不向きです。
  • 耐久性:紫外線や経年劣化による黄ばみ、変形などの可能性があります。
  • デザイン性:素材や穴の形状によっては、デザイン性に欠ける可能性があります。

その他の解決策

窓や上記の方法以外にも、WICの採光・通気を改善する方法はいくつかあります。

  • 換気扇の設置:小型の換気扇を設置することで、強制的に空気を入れ替え、湿気を排出できます。電気代はかかりますが、効果的な方法です。
  • 間接照明の活用:LED照明などを用いた間接照明は、柔らかな光でWICを明るくし、圧迫感を軽減します。落ち着いた雰囲気を作りたい場合に最適です。
  • 吸湿材の設置:除湿剤や調湿材を置くことで、湿気を吸収し、カビの発生を防ぎます。定期的な交換が必要です。
  • 通気口の設置:壁や床に小さな通気口を設置することで、空気の循環を促します。目立たない場所に設置することで、デザイン性を損なわずに効果を得られます。
  • ドアの換気:ドアに換気口を設ける、もしくは通気性の良いドアに交換するのも有効です。

専門家の意見:建築士・インテリアコーディネーターの視点

建築士やインテリアコーディネーターに相談することで、最適な解決策を見つけることができます。彼らは、構造上の問題やデザイン性の観点から、適切なアドバイスをしてくれます。特に、有孔透明プラスチックボードの強度や耐久性については、専門家の意見を聞くことが重要です。

まとめ:WICの採光・通気対策は総合的に検討しよう

WICの採光・通気対策は、単一の手段ではなく、複数の方法を組み合わせることで、より効果的になります。ご自身の予算、デザインの好み、そして安全性などを考慮し、最適なプランを選択しましょう。設計士さんとの綿密な打ち合わせを通して、安心安全で快適なWICを実現してください。

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