インプラスとペアガラスの効果を実感できない理由
窓からの冷気や結露でお困りのご様子、大変お辛いですね。インプラスやペアガラスは断熱効果が高いとされていますが、効果を実感できないケースも少なくありません。その原因をいくつか見ていきましょう。
1. 施工不良の可能性
インプラスやペアガラスの効果を最大限に発揮させるためには、適切な施工が不可欠です。わずかな隙間でも冷気や湿気が侵入し、断熱効果を著しく低下させます。施工業者に確認し、隙間がないか、きちんと取り付けられているかを確認してもらいましょう。特に、窓枠との密着度や、サッシとの接続部分に問題がないかを確認することが重要です。
2. 窓の種類と大きさ
インプラスやペアガラスの効果は、窓の種類や大きさにも影響されます。古いタイプの窓や、面積の大きな窓は、断熱効果が低い傾向があります。特に、西側の窓は日射熱の影響を受けやすく、夜間の冷え込みが大きいため、インプラスだけでは不十分な場合があります。
3. その他の熱損失経路
窓以外にも、壁や床、天井などから熱が逃げている可能性があります。窓の断熱性を高めても、他の部分からの熱損失が大きければ、効果は限定的です。家の断熱性能全体を見直す必要があるかもしれません。
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4. 期待値とのずれ
インプラスやペアガラスは、魔法のように室温を上げるものではありません。特に、築13年の住宅の場合、建物の気密性や断熱性能が低い可能性があり、効果が限定的になる場合があります。完全に快適な温度を保つためには、窓の断熱対策に加えて、暖房器具の性能や使い方を見直すことも重要です。
具体的な改善策
では、具体的な改善策をいくつかご提案します。
1. 施工状況の再確認
まずは、インプラスとペアガラスの施工状況を改めて確認しましょう。施工業者に連絡し、隙間がないか、きちんと取り付けられているかを確認してもらうことが重要です。必要であれば、再施工を依頼しましょう。
2. 窓周りの気密性の向上
窓枠と壁の間に隙間があれば、そこから冷気が侵入します。隙間テープやパッキンなどで隙間を埋めることで、気密性を高められます。ホームセンターなどで手軽に購入できる商品もあります。
3. カーテンの工夫
厚手のカーテンは効果的ですが、床まで届いていないと、窓の下から冷気が侵入します。床に届く長さのカーテン、もしくは、窓枠全体を覆うように長いカーテンを使用しましょう。遮光カーテンや断熱カーテンなども効果的です。
4. 断熱ブラインドの導入
ブラインドは、カーテンよりも隙間ができやすいですが、断熱効果の高いブラインドもあります。特に、ハニカム構造のブラインドは、高い断熱効果が期待できます。
5. その他の断熱対策
窓だけでなく、壁や床、天井の断熱性能も重要です。断熱材を追加したり、内壁に断熱シートを貼るなどの対策も効果的です。
6. 暖房器具の見直し
エアコンだけでは、十分な暖房効果が得られない場合があります。床暖房やストーブなどを併用することで、より快適な室温を保つことができます。エアコンのフィルター清掃も忘れずに行いましょう。
7. 専門家への相談
それでも効果が実感できない場合は、建築士や断熱工事専門業者に相談してみましょう。家の構造や断熱状況を詳しく調べてもらい、適切な対策を提案してもらえます。
専門家の視点:断熱リフォームのポイント
断熱リフォームは、専門家のアドバイスを受けることが重要です。適切な断熱材の選定や施工方法を間違えると、効果が期待できないばかりか、かえって問題を引き起こす可能性があります。
専門家を選ぶ際のポイント
* 豊富な経験と実績を持つ業者を選ぶ
* 断熱リフォームに関する資格や認定を受けている業者を選ぶ
* 複数の業者から見積もりを取り、比較検討する
* 施工内容や保証内容をしっかり確認する
まとめ
インプラスやペアガラスは効果的な断熱対策ですが、施工状況やその他の要因によって効果が期待できない場合もあります。今回ご紹介した対策を参考に、快適な室内環境を実現してください。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談をおすすめします。