将来、インテリア業界で活躍したいと考えている中3生の方、素晴らしい夢ですね！ インテリアの世界は多岐に渡り、あなたの挙げた仕事内容はそれぞれ異なる専門性と役割を持っています。一つずつ詳しく見ていきましょう。

インテリア関連の仕事内容と分類

あなたが挙げた仕事内容は、大きく分けて以下のカテゴリーに分類できます。

①1から間取りや家具を考えてコーディネートする(ホテル、レストラン、家など)

これは空間デザイン、またはインテリアデザインの仕事です。 特に、建築設計の段階から関わる場合は建築設計とインテリアデザインの融合と言えるでしょう。 ホテルやレストランなどの商業施設の場合は、商業空間デザインと呼ばれることもあります。 間取りの設計から家具選び、照明計画、素材選びまで、空間全体のデザインをトータルでプロデュースする仕事です。クライアントのニーズを聞き取り、予算やスケジュールを考慮しながら、魅力的で機能的な空間を作り上げます。

②既にある家具からコーディネートする

これはインテリアコーディネートの仕事です。既存の家具や建材を活かしながら、新しいレイアウトや装飾を施して、空間を魅力的に変える仕事です。 クライアントの持ち物や好みを理解し、空間の雰囲気や機能性を向上させる提案を行います。 空間デザインと比較すると、間取り変更などの大規模な工事は行わず、既存の状況を最大限に活用することが特徴です。

③新しい家具のデザインを考える

これは家具デザインの仕事です。 新しい家具のデザインを考案し、設計図を作成し、製造工程まで関わる仕事です。 デザイン性だけでなく、機能性、安全性、耐久性、コストなども考慮する必要があります。 CADなどの設計ソフトを使いこなすスキルも必要となります。 時には、メーカーと連携して、製品化まで携わることもあります。

④家やホテルの外装から手掛ける

これは建築デザイン、エクステリアデザイン、またはファサードデザインに該当します。 建物の外壁、屋根、庭などのデザインを手がけます。 インテリアデザインと密接に関連しており、建物の内外装をトータルでデザインするケースも多いです。 特に、ホテルなどの商業施設では、外観デザインがブランドイメージを大きく左右するため、重要な役割を担います。

仕事内容の関連性

これらの仕事は、それぞれ独立した仕事として存在しますが、互いに関連している部分も多くあります。

• ①と②：空間デザインの仕事では、既存の家具を活かすコーディネートも含まれるため、密接に関連しています。
• ①と③：空間デザインでは、オリジナル家具をデザインして製作することもあります。家具デザインの知識は空間デザインにおいても重要です。
• ①と④：建物の内外装をトータルでデザインする場合は、建築デザインとインテリアデザインの両方の知識が必要です。

どの分野に進むかによって、必要なスキルや知識が異なります。 自分が得意とすること、興味のある分野を見極めることが大切です。

インテリア業界で働くための資格と進学

⑤資格

インテリア業界で働くための必須資格はありませんが、専門性を高めるために取得しておくと有利な資格があります。

• インテリアコーディネーター：インテリアに関する幅広い知識が求められます。国家資格ではありませんが、業界では広く認知されています。
• 建築士（一級建築士、二級建築士）：建築設計に関わる仕事を目指すなら必須の資格です。特に、①や④の仕事を目指す場合に有利です。
• 福祉住環境コーディネーター：高齢者や障害者など、様々な人のための住環境をデザインするスキルを習得できます。

これらの資格は、独学や専門学校、大学などで取得できます。

進学の方向

インテリア業界を目指すなら、以下の進路が考えられます。

• 専門学校：インテリアデザイン科、建築デザイン科など、インテリア関連の学科が充実しています。実践的なスキルを学ぶことができます。
• 大学：建築学科、デザイン学科、芸術学部など、幅広い分野からインテリアデザインに関連する知識・技術を学ぶことができます。より専門的な知識や研究を深めたい場合に適しています。

専門学校は実践的なスキル習得に重点を置き、大学は理論的な学習と研究に重点を置く傾向があります。 自分の学習スタイルや将来の目標に合わせて選択することが重要です。

具体的なアドバイス

将来、インテリア業界で活躍するためには、以下のことを意識しましょう。

• デザインセンスを磨く：美術館やギャラリーを訪れたり、デザイン系の書籍を読んだり、様々なデザインに触れて感性を磨きましょう。
• 色彩感覚を養う：色彩に関する知識を深め、色の組み合わせや効果について学びましょう。当サイト「いろのくに」も活用してみてください！
• 図面作成スキルを身につける：CADソフトの使い方を学ぶことは、インテリアデザインにおいて非常に重要です。専門学校やオンライン講座などを活用しましょう。
• 空間構成能力を高める：様々な空間を実際に訪れて、空間の構成やデザインについて観察し、分析しましょう。
• コミュニケーション能力を磨く：クライアントとのコミュニケーションは非常に重要です。積極的に人と話す機会を増やし、自分の考えを伝える練習をしましょう。

インテリア業界は、創造性と技術、そしてコミュニケーション能力が求められる分野です。 あなたの情熱と努力次第で、必ず夢を実現できるはずです。 頑張ってください！