インテリア雑誌やSNSでよく見かける、植物を逆さまに吊るしたおしゃれなディスプレイ。鉢ごと吊るすハンギングプランターとは違い、束ねられた植物を逆さまに吊るす、独特のスタイルですよね。この飾り方は、実は「ドライフラワーアレンジメント」の一種で、特に「逆さま吊るし乾燥」という手法を用いたものです。
Contents
逆さま吊るし乾燥とは?そのメリットとデメリット
「逆さま吊るし乾燥」とは、収穫した植物を束ねて逆さまに吊るし、自然乾燥させる方法です。この方法は、植物を均一に乾燥させることができ、美しい形を保ちながらドライフラワーを作ることができるのが大きなメリットです。特に、ハーブや花束のように繊細な植物には最適な方法と言えるでしょう。
メリット
- 均一な乾燥:植物全体に空気が行き渡り、カビが生えにくく、均一に乾燥させることができます。
- 美しい形状維持:花びらが重なり合わず、自然な形で乾燥させることができるため、美しいシルエットを保ちやすいです。
- 手軽さ:特別な道具は必要なく、吊るせる場所さえあれば簡単に始められます。
- コストパフォーマンス:乾燥剤などを使用する必要がないため、経済的です。
デメリット
- 乾燥時間:自然乾燥のため、数週間から数ヶ月かかる場合があります。
- 場所:乾燥中は風通しの良い、直射日光の当たらない場所が必要です。
- 虫害:乾燥中に虫がつく可能性があります。防虫対策が必要です。
逆さま吊るし乾燥で美しいドライフラワーを作るためのステップ
美しいドライフラワーを作るためには、適切な手順と準備が必要です。以下に、ステップバイステップで解説します。
1. 植物選びと収穫
乾燥に適した植物を選びましょう。ハーブ(ラベンダー、ローズマリーなど)、花(スターチス、千日紅など)、穀物など、乾燥に強いものがおすすめです。収穫は、晴れた日の午前中に行うのがベスト。植物が水分を多く含んでいると、乾燥に時間がかかり、カビが生える可能性があります。
2. 準備
植物を束ねるための麻紐やゴムバンド、吊るすためのフックやクリップを用意しましょう。乾燥させる場所も事前に確保しておきましょう。風通しが良く、直射日光の当たらない場所が理想的です。また、虫よけ対策として、防虫剤を近くに置くのも効果的です。
3. 束ねる
収穫した植物を、茎の部分をまとめて束ねます。束ね方は、植物の種類や量によって調整しましょう。あまりきつく束ねすぎると、茎が折れる可能性があります。ゴムバンドを使う場合は、茎を傷つけないように優しく束ねましょう。
4. 吊るす
束ねた植物を逆さまに吊るします。吊るす際は、茎の部分がしっかり固定されるように注意しましょう。風通しの良い場所に吊るし、直射日光は避けてください。乾燥時間は、植物の種類や環境によって異なりますが、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。
5. 完成とアレンジ
完全に乾燥したら、ドライフラワーの完成です。そのまま吊るして飾ったり、アレンジメントに使ったりと、様々な楽しみ方ができます。ガラス瓶や花瓶に入れて飾ったり、リースにアレンジしたりと、自分だけのオリジナル作品を作りましょう。
インテリアへの取り入れ方:空間を彩るドライフラワーアレンジ
逆さま吊るし乾燥で作ったドライフラワーは、そのまま飾るだけでもおしゃれですが、より魅力的な空間を作るために、いくつかのアレンジ方法があります。
1. シンプルな吊り下げ
束ねたまま、そのまま吊るして飾る方法です。ナチュラルな雰囲気で、カフェ風インテリアやボヘミアンスタイルにぴったりです。麻紐やリボンで吊るす場所を工夫することで、よりおしゃれな空間を演出できます。
2. ガラス瓶や花瓶に入れる
ドライフラワーをガラス瓶や花瓶に入れて飾ることで、より洗練された印象になります。瓶の色や形、ドライフラワーの色合いを組み合わせることで、様々な雰囲気を楽しむことができます。シンプルなガラス瓶に、色とりどりのドライフラワーを詰め込むと、華やかで明るい空間になります。
3. リースやスワッグを作る
ドライフラワーをリースやスワッグにアレンジすることで、より個性的なインテリアになります。リースは、玄関や壁に飾ると、空間のアクセントになります。スワッグは、テーブルの上や棚の上に飾ると、おしゃれな雰囲気を演出できます。
4. その他のアレンジ
ドライフラワーは、押し花にして額縁に入れて飾ったり、ポプリとして香りを楽しむこともできます。また、アロマオイルを数滴垂らすことで、より豊かな香りを楽しむことができます。創造性を活かして、自分だけのオリジナルアレンジに挑戦してみましょう。
専門家からのアドバイス:植物の種類選びと保管方法
フラワーアレンジメントの専門家である山田先生に、植物の種類選びと保管方法についてアドバイスをいただきました。
「逆さま吊るし乾燥は、植物の種類によって向いている・向いていないがあります。乾燥に強い植物を選ぶことが重要です。ラベンダーやスターチスなどは乾燥にも強く、美しいドライフラワーになります。また、乾燥後は直射日光や湿気を避けて保管することが大切です。適切な保管をすれば、長く美しい状態を保つことができます。」
まとめ:自分だけのドライフラワーで、癒やしの空間を
逆さま吊るし乾燥は、手軽に美しいドライフラワーを作ることができる方法です。今回ご紹介した方法を参考に、自分だけのオリジナルドライフラワーを作り、お部屋を素敵な空間にしてみてはいかがでしょうか? 様々なアレンジ方法を試して、自分らしいインテリアを楽しんでください。