イグアナと多頭飼育のネコとの同居:飼育環境と費用、注意点

イグアナを飼いたいと思うのですが・・・飼育は難しいでしょうか? また幾ら位で買えて、月の餌代等はどこ位掛かりますか? あとネコが三匹居るのですが、大丈夫ですか? 二階建ての一軒家住 まいです。ネコは二階にしか居ません。

イグアナの飼育難易度と飼育費用

イグアナの飼育は、初心者には難しいとされています。大型になる爬虫類で、適切な環境とケアを必要とするためです。特に、温度・湿度管理、適切なケージサイズ、栄養バランスのとれた食事など、多くの点に注意が必要です。 準備不足や知識不足は、イグアナの健康状態を悪化させ、寿命を縮めることにも繋がります。

飼育の難易度

イグアナの飼育難易度は、以下の要素によって高まります。

  • 温度と湿度の管理:イグアナは熱帯性の爬虫類なので、適切な温度と湿度を保つ必要があります。ケージ内には、バスキングスポット(日光浴場所)とクールゾーン(休息場所)を設け、温度計と湿度計で常に監視することが重要です。加湿器や保温器具の使用が不可欠になります。
  • ケージの大きさ:イグアナは成長が早く、大型になります。そのため、十分な広さのケージが必要です。成体になるまでケージを何度も買い替える必要があるかもしれません。ケージの素材、安全性にも注意が必要です。
  • 食餌:イグアナは草食性で、野菜や果物を中心とした食事が必要です。栄養バランスを考慮した食事を用意する必要があります。また、カルシウムやビタミンD3などのサプリメントも必要となる場合があります。
  • 健康管理:定期的な健康チェックや獣医への受診が不可欠です。異常を発見したらすぐに獣医に相談しましょう。
  • 設備費用:ケージ、保温器具、照明、加湿器、温度計、湿度計など、多くの設備が必要です。初期費用は高額になります。

イグアナの購入費用と維持費用

イグアナの購入費用は、種類や大きさ、販売店によって異なりますが、数万円から十数万円と幅があります。幼体の方が安価ですが、成体の方が飼育経験のある方におすすめです。

月々の維持費用は、餌代、電気代(保温器具など)、ケージの清掃費用、サプリメント代などを含め、月5,000円~15,000円程度かかると考えられます。 これはあくまで目安であり、飼育環境やイグアナの大きさ、健康状態によって変動します。

イグアナとネコの同居について

ネコとイグアナの同居は、非常に危険です。ネコはイグアナを捕食対象と認識する可能性が高く、イグアナはネコの攻撃に対して自衛手段が限られています。特に、イグアナが幼体の場合は、ネコの攻撃で重傷を負う可能性があります。

二階建て住宅でネコが二階にしかいないとしても、イグアナが脱走した場合、ネコと遭遇する可能性があります。また、ネコの臭いなどがイグアナにストレスを与える可能性も考えられます。そのため、イグアナとネコを完全に隔離できる環境を作る必要があります。

安全な同居のための対策

イグアナとネコの同居を検討する場合は、以下の対策が不可欠です。

  • 完全な隔離:イグアナとネコが接触できないように、完全に異なる空間で飼育する必要があります。例えば、イグアナは一階、ネコは二階というように、行き来できないようにする必要があります。
  • ケージの安全性:イグアナのケージは、ネコが侵入できないように頑丈なものでなければなりません。隙間がないか、しっかり確認しましょう。
  • 脱走対策:イグアナが脱走しないように、ケージの蓋や扉をしっかりと閉めるなど、万全の脱走対策が必要です。脱走防止用のロックなども検討しましょう。
  • ストレス軽減:イグアナがネコの臭いなどでストレスを感じないように、ケージの場所や環境に配慮しましょう。

専門家の意見

爬虫類専門の獣医は、イグアナの飼育には専門知識と時間、そして経済的な余裕が必要だと指摘しています。 特に、温度・湿度管理の失敗は、肺炎や消化器系の病気などの原因となるため、注意が必要です。 また、イグアナは長生きする動物なので、長期的な飼育計画を立てることが重要です。

まとめ

イグアナの飼育は、初心者には難易度が高いと言えるでしょう。 十分な知識と準備、そして継続的なケアが必要となります。 また、ネコとの同居はリスクが高いため、完全に隔離できる環境を作る必要があります。 イグアナを飼う前に、飼育環境、費用、そして責任を十分に理解し、準備を整えることが大切です。 専門家のアドバイスを得ながら、慎重に検討することをお勧めします。

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