アパート退去時の高額請求!敷金精算でよくある疑問を解決します

アパート退去時のこの請求額は普通ですか?困っています、アドバイスお願いします。丸3年住んでいたアパートを今月退去しました。家賃は2DKで月5.5万円、敷金は2ヶ月分で11万円でした。タバコのヤニで壁は黄ばんでいたので、「敷金の範囲内で納まればいいな」くらいに思っていましたが、当日立会いをしてもらったら、「間違いなく敷金分は超えますよ」とのことでした。いくらくらいになるかと聞いたところ、「(管理会社に)少しまけてくれるように頼んでみるけど、おそらく20万くらいにはなりますよ」って言われました。(ヤニ以外では傷などの過失はありませんでした。)立会い者いわく、「タバコを吸うので壁・ふすまは全て張り替え」だそうで、もともとハウスクリーニング・鍵交換代として誰でも7~8万はかかるのだそうです。色々と疑問に思い、自分なりに調べてみたのですが、イマイチよくわかりません。以下についてご解答お願い致します。①鍵交換・ハウスクリーニングについて、解約清算基準という書類には「借主負担」と書いてあるのですが、書類に書いてある以上払わなければなりませんか?②壁・ふすまに関しても入居年数に応じて借主の負担額が下がると聞いたのですが、タバコで汚した壁も例外ではないですか?また、喫煙は2部屋のうち1部屋でだけでだったのに「キッチン・もう一方の部屋・玄関の方まで張り替える」と言われました。これも仕方ないのですか?③契約約款・解約清算基準なるものには、原状回復について「借主の故意・過失による箇所は全額借主負担となる」「タバコによる汚れ・釘穴・ねじ穴などは経年劣化・自然消耗にはならないので借主が負担する」「クロス張替え等は部分補修が困難なため、最低でも面単位または全面張替えとする」・・・(その他省略します)とありますが、この契約約款は正当なのでしょうか?④冒頭で立会人が「金額をまけてもらえるようにしてみる」と言っていたと書きましたが、まけてくれるなんて本当ですか?立会い時にすごく怪しく思ったので・・・。長文失礼しました。正直かなり困っています。アドバイスよろしくお願いします。補足・まだ明細書は送られてこないのでよくわかりませんが、敷金トラブルの解決センター?のようなところにも相談してみたところ、どんなに費用がかかっても敷金内でおさまるし、いくらかは帰ってくるはずとのことです。明細が送られてきたらまずは不動産会社にその旨伝えてみるつもりです、みなさんありがとうございました!!!

アパート退去時の敷金精算に関するよくある問題点

アパートを退去する際に、敷金の返還をめぐってトラブルになるケースは少なくありません。特に、タバコのヤニによる汚れは、高額な請求につながることが多く、多くの入居者の方を悩ませています。今回のケースのように、予想外の請求額に驚かれる方もいるでしょう。本記事では、よくある問題点と解決策を解説します。

① 鍵交換とハウスクリーニングの費用負担

鍵交換・ハウスクリーニングについて、解約清算基準という書類には「借主負担」と書いてあるのですが、書類に書いてある以上払わなければなりませんか?

解約清算基準に「借主負担」と明記されている場合、原則として借主が費用を負担しなければなりません。しかし、「通常の使用範囲内」かどうかが重要です。鍵の交換は、紛失や破損など、借主の過失による場合に負担が求められます。一方、ハウスクリーニングに関しても、通常の清掃で対応できる範囲を超える汚れがない限り、過剰な請求には抵抗できます。

例えば、通常の生活で生じる程度の汚れであれば、借主の負担は限定的です。しかし、ペットを飼っていた場合の汚れや、著しい汚損・破損がある場合は、借主の負担が大きくなる可能性があります。

専門家のアドバイス:弁護士や不動産鑑定士に相談することで、請求額の妥当性を判断してもらうことができます。

② 壁・ふすまの張り替え費用と喫煙による汚れ

壁・ふすまに関しても入居年数に応じて借主の負担額が下がると聞いたのですが、タバコで汚した壁も例外ではないですか?また、喫煙は2部屋のうち1部屋でだけでだったのに「キッチン・もう一方の部屋・玄関の方まで張り替える」と言われました。これも仕方ないのですか?

入居年数に応じて借主の負担額が下がるという考え方は、「経年劣化」を考慮したものです。しかし、タバコによるヤニ汚れは経年劣化とはみなされません。これは借主の故意または過失によるものと判断されるため、全額負担を求められる可能性が高いです。

しかし、全面張り替えが必要かどうかは、専門家の判断が必要です。部分的な清掃や補修で済む可能性もあります。また、喫煙が1部屋のみであったにもかかわらず、他の部屋まで張り替えが必要と主張されるのは、不当な請求の可能性があります。

具体的な対策:

  • 写真や動画で証拠を確保する:退去時の状況を写真や動画で記録しておきましょう。特に、ヤニ汚れの程度や、他の部屋の汚れの有無を明確に記録することが重要です。
  • 専門業者に見積もりを依頼する:不動産会社の見積もりに疑問がある場合は、別の専門業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。これにより、請求額の妥当性を客観的に判断できます。
  • 交渉の余地を探る:不動産会社と交渉し、請求額の減額を依頼しましょう。証拠となる写真や動画、専門業者に見積もりを依頼した結果などを提示することで、交渉を有利に進めることができます。

③ 契約約款の正当性

契約約款・解約清算基準なるものには、原状回復について「借主の故意・過失による箇所は全額借主負担となる」「タバコによる汚れ・釘穴・ねじ穴などは経年劣化・自然消耗にはならないので借主が負担する」「クロス張替え等は部分補修が困難なため、最低でも面単位または全面張替えとする」・・・(その他省略します)とありますが、この契約約款は正当なのでしょうか?

契約約款の内容は、民法や判例に基づいて判断されます。契約約款に記載されている内容が、法令に反したり、著しく不当な内容であったりする場合、無効となる可能性があります。「部分補修が困難なため、全面張替えとする」という記述も、必ずしも全面張替えが認められるとは限りません。状況に応じて部分補修で対応できる場合もあります

専門家の視点:弁護士や不動産鑑定士は、契約約款の正当性を判断し、必要に応じて交渉や訴訟を支援します。

④ 請求額の減額の可能性

冒頭で立会人が「金額をまけてもらえるようにしてみる」と言っていたと書きましたが、まけてくれるなんて本当ですか?立会い時にすごく怪しく思ったので・・・。

立会人が「金額をまけてもらえるようにしてみる」と言うのは、交渉の余地があることを示唆している可能性があります。しかし、必ずしも減額される保証はありません。不動産会社によっては、減額に応じない場合もあります。

交渉のポイント:

  • 冷静に状況を説明する:感情的にならず、冷静に状況を説明することが重要です。証拠となる写真や動画、専門業者に見積もりを依頼した結果などを提示することで、交渉を有利に進めることができます。
  • 具体的な減額額を提示する:漠然と減額を要求するのではなく、具体的な減額額を提示することで、交渉がスムーズに進みます。
  • 書面で合意内容を記録する:交渉がまとまった場合は、書面で合意内容を記録しておきましょう。これにより、後々のトラブルを防止することができます。

まとめ:敷金トラブルを回避するための対策

敷金トラブルを回避するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 入居前に建物の状態を写真や動画で記録する:入居前に建物の状態を詳細に記録しておけば、退去時のトラブルを回避する上で有効な証拠となります。
  • 契約内容をしっかり確認する:契約書や約款の内容をしっかりと理解し、不明な点は質問しましょう。特に、原状回復に関する条項は、注意深く確認することが重要です。
  • 定期的な清掃を行う:定期的に清掃を行うことで、退去時の清掃費用を抑えることができます。
  • 専門家に相談する:トラブルが発生した場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談しましょう。

今回のケースでは、請求額が妥当かどうかを判断するために、専門家の意見を聞くことが重要です。写真や動画などの証拠をしっかりと確保し、不動産会社との交渉に臨みましょう。必要に応じて、弁護士や敷金トラブルの相談窓口に相談することをお勧めします。

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