アパート退去時の清掃:契約書にない清掃料請求への対応

アパートの退去時の清掃料について質問です。同じような質問が多数あるのは承知で相談させてください。①現在住んでいるアパートとの契約書には「退去時には専門の業者による清掃をすることとする」とのみ明記されています。(乙や甲(借主or貸主)どちら負担とは書いていない)②田舎町で不動産屋などなく、役場ホームページに載っている空家情報を見て決めたが、そのページの紹介物件には「敷金〇か月、礼金〇か月、退去時清掃料別途」などの記載があるが、現在住んでいるアパートには「権利金1か月」との記載だけで退去時清掃料の記載はない。③別件で弁護士の方に相談した時に「どちらが払うともいくら払うとも記載がないものを払う必要はない」と言っていた。このような状況だったので、部屋を出たい旨を話した際に大家からは何も言ってこなかったのでこちらから清掃料のことを話したところ「清掃料はそちら(借主の私)持ちだ」と言われました。それで私も納得いかず、上の①から③の話をしたところ、「みんな面倒がって清掃はまかせたいというからこちらで手配している、それが気に入らないなら自分で手配すればいいし、自分で最初に借りたときの綺麗な状態、原状回復まで清掃できるというならそれでもかまわない」というようなことを言われました。部屋はかなり綺麗に使っていましたが、プロと比べまったくかなわないと思うのは3点。・トイレのウォッシュレットまわり 歯ブラシ等使ってだいぶきれいにしていますが…また消毒までは不可能・床のワックス 自分でかけたこともありますが、ムラも出来てしまっています また、最初のワックスが水で取れてしまっているところもあります (ブチにはなっているが、穴があいているとかではない)・キッチン水道回りの水垢 クレンザー等で日々頑張ってはいますが、どうしても限界がありますこのこと等含め「自分で借りたときの状態=原状回復」等について、電話でできる法律相談等にも聞いたところ、日々の清掃でも追いつかないようなところについてまでを回復することが「原状回復ではない」と言われましたが…大家側は契約書に記載はなかったけれど、BSありだったのに壊れたら直さない、オートロック直したのも私のためだとかわけわからんこと言ったりするので、1円でも余計なお金を払いたくありません。どうしたらいいでしょう?

退去時清掃トラブル:大家との交渉と解決策

アパートの退去時に清掃費用を請求されたとのこと、大変お困りのことと思います。契約書に清掃費用に関する明記がないにもかかわらず、大家さんから清掃費用を請求されたケースは少なくありません。この状況を整理し、具体的な解決策を探っていきましょう。

契約書の内容と法律的な解釈

まず、契約書に「退去時には専門の業者による清掃をすることとする」としか記載がない点が重要です。誰が費用を負担するかの明記がないため、大家さんの一方的な主張は法的根拠が弱いと言えます。弁護士の方の助言「どちらが払うともいくら払うとも記載がないものを払う必要はない」は正しい解釈です。

原状回復義務と借主の責任

借主には、「通常の使用による損耗」を除き、物件を元の状態に戻す原状回復義務があります。しかし、これは「借主の故意・過失による損傷」や「通常の使用を超える損耗」を指します。トイレのウォッシュレット、床のワックス、キッチン水道の水垢は、通常の使用による経年劣化と判断できる可能性が高いです。

大家さんの主張の不当性

大家さんの「みんな面倒がって清掃をまかせたいから…」という発言は、清掃費用負担の根拠としては不十分です。また、「自分で借りたときの綺麗な状態、原状回復まで清掃できるというならそれでもかまわない」という発言も、通常の使用による損耗まで借主が負担するよう強要していると解釈できます。これは、法律に反する可能性があります。

具体的な対応策

現状では、大家さんの主張は法的根拠が弱いため、清掃費用を支払う必要はありません。しかし、トラブルを避け、円満に退去するためには、以下の対応が有効です。

1. 証拠の確保

* 入居時の写真・動画:物件の状態を記録した写真や動画を証拠として保管しておきましょう。
* 契約書のコピー:契約書のコピーを大切に保管し、清掃費用に関する記述がないことを確認しましょう。
* メール・電話の記録:大家さんとのやり取りは、メールや電話で記録しておきましょう。

2. 具体的な交渉

大家さんとの交渉では、以下の点を明確に伝えましょう。

* 契約書に清掃費用負担に関する記述がないこと。
* ウォッシュレット、床のワックス、水垢は通常の使用による損耗であること。
* 法律相談で、これらの清掃は借主の責任ではないと確認したことを伝える。
* 具体的な金額を提示しないことで、大家さんの要求を明確化させる。

3. 第三者への相談

交渉が難航する場合は、以下の機関に相談することを検討しましょう。

* 地域の消費生活センター:賃貸トラブルに関する相談に対応しています。
* 弁護士:専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対応ができます。

4. 自分で清掃する際の注意点

もし、自分で清掃を行う場合でも、清掃範囲を明確にしておくことが重要です。大家さんが納得するレベルの清掃を行う必要はありません。通常の使用による損耗は、借主の責任ではありません。

専門家の視点:原状回復の基準

原状回復に関する裁判例では、「通常の使用による損耗」は借主の負担ではないと判断されることが多いです。今回のケースでは、ウォッシュレット、床のワックス、水垢は、通常の使用による損耗に該当する可能性が高いと考えられます。

事例紹介

過去の裁判例では、経年劣化による汚れや傷について、借主の負担を認めない判決が出ています。例えば、長年の使用による浴室のタイルの変色や、経年劣化によるフローリングの傷などは、借主の責任とは認められていません。

まとめ:冷静な対応と証拠の確保が重要

アパートの退去時の清掃費用請求は、契約書の内容と法律的な解釈に基づいて対応することが重要です。冷静に状況を分析し、証拠を確保しながら、大家さんと交渉を進めていきましょう。交渉が難航する場合は、消費生活センターや弁護士に相談することをお勧めします。

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