アパート経営におけるエアコン交換工事の請求と今後の対策

アパート経営をしています。管理は不動産会社に任せて、毎月手数料を払っています。先日いきなり「エアコン交換工事」として10万以上もの請求書が届きました。間違えだと思い電話で確認したところ「1部屋のエアコンが壊れたから新しい物と交換した、連絡しなくてすいません」とのこと。請求書の内訳には、既存エアコン撤去、廃棄、エアコン本体、取り付け工事が含まれていました。不動産会社の一存でエアコンを交換して、請求書だけ大家に送って来ることはできるのでしょうか?ある事情で約10年前に生活の為この不動産会社の子会社でアパートを建て、その時「新築の場合エアコンは付けない、付いてるとしたら前の住人が置いて行ったものでから」と説明されました。不動産会社の担当と話した結果「すぐにでも満室になるようにはじめはお金をかけよう、後は(交換)住人に任せればいいから」ということになりました。しかし今は不動産会社の担当も、工事をした子会社の責任者も退社していません。この会社でアパートを建てた理由は、この辺りでは古い大きい会社で、営業とは居酒屋でよく顔を合わせた飲み仲間で、何となくアパートの話をしたのがきっかけです。私の知らない事だから払えないと言ったのですが、契約書に備品と書いてあるから大家さんが払うものだと言われました。それどころか不動産会社の営業が「この暑さでエアコンが壊れて住人の家族が病気になったら責任取れるのか」などと脅しに近い事も言われたので、もうこの人とは話さないと言ったら別の人が「少し値引きするから和解しよう」と言って来ました。社長に話す前に即急に決めたいからと毎日電話が来ます。今までは例え千円の蛍光灯の交換でも連絡をくれました。私は素人なので今まで不動産会社の言い値で払って来ました(例えば退室した時のリフォーム代が家賃の4ヶ月分とか)。これからの事を考えると、契約書にあるのもは私の知らない工事まで言われた通りに払うべきなのか困っています。どうか、お力を貸して下さい。補足工事の業者と不動産会社は同じグループ内なのでマージンを取って仕事をまわしてしています。だから少し高めかなと思います。これからは管理はそのままでリフォームなどは全く別の業者に頼んだ方がいいのかと考えています。

1. 不動産会社の一存でのエアコン交換と請求の妥当性

まず、不動産会社の一存でエアコン交換を行い、大家に請求することは、契約内容によっては認められない可能性があります。契約書に「エアコンの修繕・交換費用は大家負担」と明記されている場合を除き、事前に連絡なく工事を行い、高額な費用を請求することは、不当な行為とみなされる可能性が高いです。特に、今回のケースでは、新築時にエアコン設置について明確な合意がなかった点、そして、過去の修繕工事では必ず連絡があった点が、不動産会社の行為に疑問を呈する根拠となります。

契約書の確認が重要

契約書を改めて確認し、「備品」の定義、修繕・交換に関する規定、工事発注に関する手続きなどを詳細に調べることが大切です。契約書に曖昧な記述がある場合、弁護士や不動産専門家などに相談し、法的解釈を確認することをお勧めします。

2. 高額な請求金額と工事内容の精査

10万円以上の請求金額は、エアコンの機種や工事内容によっては妥当な範囲内かもしれませんが、複数の業者から見積もりを取って比較検討する必要があります。不動産会社の子会社が工事を行っているため、マージンが含まれている可能性が高いことも考慮すべきです。

見積もりの比較と業者選定

複数の業者から見積もりを取り、価格や工事内容、保証などを比較することで、適正な価格帯を把握できます。インターネット検索や知人からの紹介などを活用して、信頼できる業者を見つけましょう。

3. 不動産会社との交渉と今後の対応

不動産会社からの脅迫めいた言動は、許されるものではありません。冷静に、契約書に基づいた対応を主張することが重要です。値引きを提案されても、まずは契約書の内容と工事内容の妥当性を確認し、必要であれば弁護士に相談して法的措置を検討しましょう。

今後の管理体制の見直し

今回の件を教訓に、今後のアパート管理体制を見直す必要があります。管理会社を変更することも検討しましょう。管理会社を選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。

  • 透明性のある料金体系:明瞭な料金体系で、追加費用が発生する可能性を事前に把握できる管理会社を選びましょう。
  • 迅速な対応:修繕依頼などへの対応が迅速で、丁寧な説明をしてくれる管理会社を選びましょう。
  • 信頼できる実績:多くの物件を管理し、高い顧客満足度を得ている管理会社を選びましょう。
  • 専門性の高さ:不動産管理に関する専門知識や経験が豊富で、的確なアドバイスをしてくれる管理会社を選びましょう。

リフォーム工事の発注先変更

リフォーム工事についても、不動産会社の子会社ではなく、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者に発注することをお勧めします。これにより、適正な価格で高品質な工事を依頼できます。

4. 専門家への相談

今回のケースでは、弁護士や不動産専門家への相談が不可欠です。専門家のアドバイスを受けることで、法的リスクを回避し、適切な対応を取ることができます。特に、契約書の内容解釈や、不動産会社との交渉においては、専門家の意見を参考にすべきです。

5. 今後の予防策

今回の様な事態を避けるために、以下の予防策を講じることをお勧めします。

  • 契約書の内容を熟読する:契約書の内容を十分に理解し、不明な点は質問するなどして、契約内容を明確にしましょう。
  • 定期的な点検を行う:エアコンなどの設備を定期的に点検することで、故障を早期に発見し、修理費用を抑えることができます。
  • 複数の業者から見積もりを取る:修繕工事やリフォーム工事の発注時には、複数の業者から見積もりを取り、価格や工事内容を比較検討しましょう。
  • 管理会社とのコミュニケーションを密にする:管理会社と定期的に連絡を取り合い、物件の状況や問題点などを共有することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
  • 記録をきちんと残す:工事の依頼、見積もり、請求書など、重要な書類はきちんと保管しましょう。

まとめ

今回のエアコン交換工事の件は、不動産会社との信頼関係の構築、そして契約内容の明確化が不足していた点が原因の一つと考えられます。今後、このようなトラブルを避けるためには、契約内容の徹底的な理解、透明性の高い管理体制の構築、そして専門家への相談を積極的に行うことが重要です。 今回の経験を活かし、より良いアパート経営を目指しましょう。

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