アパート建設に必要な土地面積は?6畳3部屋×3階建てのケース

アパート建設を考えています。1フロア3部屋、3階建てを希望しています。バス・トイレ別で部屋の広さは6畳程度。土地の広さは何坪必要ですか?

アパート建設に必要な土地面積の算出方法

アパート建設に必要な土地面積は、建物の延床面積だけでなく、建築基準法都市計画法消防法などの法規制、そして周辺環境設計上の都合によって大きく変動します。単純に部屋数と広さだけから算出することはできません。しかし、大まかな目安を算出することは可能です。

まず、建物の延床面積を計算します。6畳は約10㎡なので、1フロア3部屋×10㎡/部屋=30㎡となります。3階建てなので、30㎡/フロア × 3フロア = 90㎡となります。これはあくまで部屋だけの面積です。

次に、廊下、階段、浴室、トイレ、キッチンなどの共用部分や、建築基準法で定められた建物の周囲に必要となる空地を考慮する必要があります。

共用部分の面積

共用部分の面積は、建物の規模や設計によって大きく異なりますが、延床面積の20~30%程度を見込むのが一般的です。今回の場合、90㎡ × 0.2(20%)=18㎡~90㎡ × 0.3(30%)=27㎡となります。

建築基準法上の空地

建築基準法では、建物の周囲に一定の空地を確保することが義務付けられています。これは、日照や通風を確保し、火災時の避難を容易にするためです。空地の必要面積は、建物の規模、接道状況、地域によって異なります。建築確認申請を行う際には、必ず専門家に相談して確認する必要があります。

その他考慮事項

* 駐車場の確保:入居者用の駐車場を確保する必要がある場合、その面積も考慮しなければなりません。
* アプローチ道路の確保:建築車両の出入りを考慮したアプローチ道路の確保も必要です。
* 植栽スペース:景観を考慮して植栽スペースを確保したい場合もあります。

これらの要素を考慮すると、90㎡の延床面積に対して、共用部分18~27㎡、空地、駐車場、アプローチ道路などを加えると、全体の敷地面積は150㎡~200㎡(約45坪~60坪)程度が必要となる可能性があります。

専門家への相談が不可欠

上記はあくまで大まかな目安です。正確な土地面積を知るためには、建築士や不動産業者に相談することが不可欠です。彼らは、地域の建築基準法や都市計画法、消防法などの規制、土地の形状、地盤状況などを考慮し、最適な土地面積を提案してくれます。

建築士への相談

建築士は、建物の設計、施工、監理を行う専門家です。あなたの希望するアパートの設計図を作成し、必要な土地面積を正確に算出します。また、コストや工期についてもアドバイスしてくれます。

不動産業者への相談

不動産業者は、土地の売買や賃貸に関する専門知識を持っています。あなたの希望する条件に合う土地を探し、土地価格や周辺環境についても情報提供してくれます。

土地探しにおける注意点

土地探しにおいては、以下の点に注意しましょう。

  • 予算:土地の価格だけでなく、建築費用、諸費用なども考慮して予算を立てましょう。
  • 立地:交通の便、生活利便性、周辺環境などを考慮しましょう。騒音や日照の問題がないか確認しましょう。
  • 地盤:地盤調査を行い、地盤の強度を確認しましょう。地盤改良が必要な場合は、追加費用が発生します。
  • 法規制:建築基準法、都市計画法、消防法などの規制を遵守しましょう。

まとめ:専門家と綿密な計画を

アパート建設は、大きな投資となります。専門家と綿密な計画を立て、土地探しから建築まで、慎重に進めることが重要です。安易な判断で進めず、信頼できる建築士や不動産業者と連携し、あなたの理想のアパートを実現しましょう。

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