アパートのトビムシ大量発生と不動産会社対応:退去・転居交渉のポイント

アパートのトラブルについてのご相談です。某大手不動産屋の築3年1LDKのアパートに入居をして一週間がたちます。入居3日目あたりからすべての部屋にトビムシの発生(侵入)に気がつきました。(キッチンや風呂場にはいません)もちろん、散らかしたり、虫がわきそうな環境は作っていません。出没場所は窓際です。窓を閉めきっても、目張りをしても、サッシに薬をまいてもどこからか侵入をしています。小さいものから合わせて一晩20~30匹。不動産屋に相談をしましたが「外から侵入する虫は当社の責任ではないと」言われました。しかし、調べるうちに【前の入居者の隙間の目張りの跡】【他の部屋ではトビムシが出ない(入居者に確認済み)】がわかりました。家賃も角部屋なのになぜか他の部屋に比べ5,000円安くなっていました。「築3年なので、ちょうど安くなったんですよ」と言われましたが、今では本当の理由は別にあるのでは?と疑問がわきてきます。虫の確認をして頂いた時も逃げるように帰って行ったしその後、虫の発生状況を配慮するなどの連絡もなし・・・現在、精神的な恐怖と不安でアパートに帰れず実家や友人宅にお世話になっております。退去か、某不動産屋の別のアパートへ転居の交渉を進めています。出来るだけもめないように話をしてきましたが「夏の間だけ、住まないようにする」・「我慢をしていただく」などと言葉にならない返答ばかりで両親(保証人)も介入し、もめ始めました。正直、退去なら返金、某不動産屋別物件への転居でしたら無料を希望しています。この場合、入居者側はどのような要点を踏まえておけばよいでしょうか?

深刻なトビムシ問題:不動産会社の責任は?

築3年のアパートで発生した大量のトビムシ、しかも窓際からの侵入と、前の入居者の目張り跡、そして他の部屋には発生していないという事実から、建物の構造的な問題、特に既存の隙間や欠陥が原因である可能性が高いです。不動産会社が「外から侵入する虫は責任ではない」と主張するのは、一般的な虫の侵入であれば正しいかもしれませんが、特定の部屋に集中して発生し、建物の状態に起因する可能性が高い場合は、事情が異なります。

専門家の意見:害虫駆除業者への相談

まず、客観的な証拠を確保することが重要です。信頼できる害虫駆除業者に相談し、トビムシの発生原因と、それが建物の状態に起因するものであるかどうかの調査を依頼しましょう。専門家の調査報告書は、後の交渉において強力な武器となります。報告書には、トビムシの発生源、駆除方法、そして建物の修繕が必要かどうかが明記されるはずです。

交渉における重要なポイント

不動産会社との交渉では、感情的にならず、冷静かつ客観的に対応することが大切です。以下の点を踏まえて交渉を進めましょう。

1. 証拠の提示

* トビムシの写真や動画:発生状況を記録した写真や動画は、問題の深刻さを示す重要な証拠となります。
* 害虫駆除業者の調査報告書:専門家の意見は、あなたの主張を裏付ける強力な証拠となります。
* 他の部屋の入居者からの証言:他の部屋でトビムシが発生していないという証言は、問題が特定の部屋に限定されていることを示します。
* 家賃明細書:家賃が他の部屋より安いという事実を示す証拠です。
* 不動産会社とのやり取りの記録:メールや電話でのやり取りを記録しておきましょう。

2. 法律的な根拠

借地借家法では、「賃貸物件は、通常居住に適した状態を維持する義務」が大家(不動産会社)に課せられています。トビムシの大量発生は、通常居住に適さない状態と言えるでしょう。この点を明確に伝え、修繕または退去・転居の費用負担を求めることができます。

3. 交渉の進め方

* 書面でのやり取りを心がける:口頭での約束は曖昧になりがちです。重要な事項は必ず書面で残しましょう。
* 穏やかな態度を保つ:感情的に怒ったり、威圧的な態度を取ると、交渉が難航する可能性があります。
* 親族や弁護士の協力を得る:交渉が難航する場合は、親族や弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士に相談することで、法的根拠に基づいた適切な対応策を検討できます。

4. 退去・転居の選択肢

* 退去の場合:借地借家法に基づき、損害賠償請求を行うことができます。精神的苦痛や、引っ越し費用、実家や友人宅への滞在費用などを請求できる可能性があります。
* 転居の場合:同等の条件の別のアパートへの転居を無料で提供するよう要求できます。

具体的な交渉例

「〇〇不動産様、先日はトビムシの件でご対応いただきありがとうございました。しかしながら、その後も状況は改善しておらず、専門業者に調査を依頼した結果、建物の構造的な問題が原因である可能性が高いことが判明しました(調査報告書添付)。借地借家法に基づき、通常居住に適した状態を維持する義務があるにも関わらず、その義務を果たされていないと判断せざるを得ません。そのため、別物件への無料転居、もしくは損害賠償を請求させていただきます。」

まとめ:冷静な対応と証拠が重要

アパートでのトビムシ大量発生は、深刻な問題です。冷静に状況を把握し、客観的な証拠を揃え、法的な根拠に基づいて交渉を進めることが重要です。不動産会社との交渉が難航する場合は、専門家(弁護士など)に相談することをお勧めします。

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