アパートのエアコン室外機騒音・振動問題解決ガイド

アパートのエアコンの室外機の音や振動を軽減させるにはどうしたらよいでしょうか。(長文です) 豪雪地帯の2階建て6戸で1棟の軽量鉄骨のアパートの真ん中2階に住んでいます。 最近引っ越してきた真下の部屋のエアコンの室外機が気になって夜眠れません。 その方は夜11時過ぎ頃に帰ってきてから朝までエアコンをつけたままで、その室外機のうなる音や振動(低周波?)が私の部屋の中にまで響いてきます。先日は誰もいないのにエアコンがついたままで、私が部屋でテレビを見ているときにも音が聞こえるほどでした。 このアパートはリフォームをしてから入居するので、その際にエアコンも新しいものに付け替えたようです(エアコンはアパートの設備品です)。以前は室外機はベランダの外側の地面に置かれていたので気にならなかったのですが(エアコン自体をほとんど使ってはいませんでしたし)、今回リフォームした際にベランダの中に設置したようです。 ベランダには人工芝が敷かれているのですが、それは振動には関係ないのでしょうか。 この棟の入居者は私の部屋の下の方以外はエアコンを使用しないため、夜はとても静かです。だから余計に気になるのかもしれませんが、さて寝ようと部屋を暗くすると気になって寝付くことができません。しかも運転モードなのか、静かになったかと思うとまたしばらくしてうなりだすので、うとうとしかけたのに目が覚めてしまいます。 冬の間はまだ窓を閉めているのでマシかもしれませんが、これから夏になって窓を開けて寝たりするようになったらと考えると憂鬱になります。自分の利益のために他人が苦労するのにも納得ができません。 管理会社に言えば改善してもらえるものなのでしょうか? 深夜帯は使わないよう指導などしてもらえるものなのでしょうか? 室外機の移動を含め、何かいい対策がありましたらぜひご教授いただきたいです。

エアコン室外機騒音・振動問題:原因と解決策

軽量鉄骨造のアパート、特にベランダ内設置の室外機からの騒音・振動は、想像以上に深刻な問題です。真下の部屋からの騒音で睡眠不足に陥る状況は、生活の質を著しく低下させます。まずは、問題の原因を特定し、段階的に解決策を探っていきましょう。

1. 騒音・振動の原因特定

* 室外機の設置場所と構造:リフォームによりベランダ内に設置された室外機は、建物の構造を介して振動を伝達しやすくなっています。軽量鉄骨造は特に振動に弱いため、音や振動が伝わりやすいのです。ベランダの人工芝は、振動吸収効果は限定的です。
* 室外機の機種と状態:新しいエアコンとはいえ、機種によっては騒音・振動が大きい場合があります。また、室外機の設置状況(水平、固定方法など)に問題があれば、振動を増幅させる可能性があります。
* 建物の構造:軽量鉄骨造は、コンクリート造に比べて振動伝達率が高い傾向にあります。そのため、室外機の振動が部屋に伝わりやすいのです。
* 低周波音の可能性:低周波音は、耳に聞こえにくい周波数の音ですが、身体に振動として感じることがあり、不眠や体調不良の原因となる可能性があります。

2. 管理会社への相談

まずは、管理会社に状況を説明し、相談することが重要です。

* 具体的な状況を伝える:騒音・振動の発生時間、頻度、大きさなどを具体的に説明しましょう。写真や動画で証拠を記録しておくと、より効果的です。
* 改善策の提案:室外機の移動、防振ゴムの設置、防音対策など、具体的な改善策を提案してみましょう。
* 法律に基づいた対応:騒音問題が解決しない場合は、騒音規制法に基づいた対応を検討する必要があるかもしれません。専門家(弁護士など)に相談することも視野に入れましょう。

3. 自主的な対策

管理会社への相談と並行して、自主的な対策も検討しましょう。

3-1. 防振対策

* 防振ゴムの設置:室外機と床の間に防振ゴムを設置することで、振動を吸収することができます。ホームセンターなどで購入可能です。専門業者に依頼して、より効果的な設置方法を検討することもできます。
* 防振マットの敷設:室外機の下に防振マットを敷くことで、振動を軽減できます。厚さや材質によって効果が異なりますので、適切なものを選びましょう。
* 室外機周りの遮音材:室外機を囲むように遮音材を設置することで、騒音を軽減できます。ただし、効果は限定的である場合もあります。

3-2. 室内対策

* 遮音カーテン:遮音効果のあるカーテンを設置することで、騒音を軽減できます。厚手のカーテンや、遮音性に優れた特殊なカーテンを選びましょう。
* 防音マット:床に防音マットを敷くことで、振動による騒音を軽減できます。
* 家具の配置:家具の配置を変えることで、騒音の伝わり方を調整することができます。例えば、壁際に家具を配置することで、騒音の反射を軽減できます。
* ホワイトノイズ:ファンの音や自然の音などを再生するホワイトノイズ発生器を使用することで、騒音をマスキングすることができます。

3-3. その他の対策

* 入居者への直接の話し合い:直接話し合うのは難しいかもしれませんが、穏やかな態度で、睡眠に支障をきたしていることを伝え、協力をお願いすることもできます。
* 専門家への相談:騒音・振動問題に詳しい専門家(建築音響技術者など)に相談することで、より効果的な対策を提案してもらうことができます。

専門家の視点:建築音響の観点から

建築音響の専門家によると、軽量鉄骨造のアパートでは、室外機の振動が床や壁を伝って部屋に伝わりやすい傾向があります。そのため、防振対策は非常に重要です。また、低周波音は遮音材で遮断しにくい性質があるため、発生源である室外機の振動を抑制することが最も効果的です。

まとめ

アパートのエアコン室外機からの騒音・振動問題は、生活の質を大きく左右する深刻な問題です。管理会社への相談、自主的な対策、そして必要に応じて専門家への相談を組み合わせることで、問題解決に近づくことができます。まずは、管理会社に状況を伝え、具体的な改善策を検討しましょう。そして、自主的な対策を講じることで、より快適な生活空間を手に入れることができるはずです。

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