アウトセット引き戸のメリット・デメリットと選び方|新築で採用する際の注意点

アウトセット吊戸についてしつもんです。新築にあたりアウトセットの引き戸をほとんどの部屋に採用しようと思っています。そこでアウトセットドアのメリット・デメリットを自分なりにまとめました。このほかにみなさんのメリット・デメリットのお話が聞ければと思います。使用メーカーはダイケンの商品でゆっくり閉まるオートクローザー付です。他メーカーでオススメはありますか?よろしくお願いします。メリット・デッドスペースが少ない。・耐震性が期待できる(柱の関係で)・開口部をクロス巻き込み+コーナーR仕上げで開放時の空間のつながりがいい・上記の施工により猫の爪とぎ被害が少し減る(被害が出てもボードまたはパテ補修で再クロスでローコスト)・クロス巻き込みなら枠材がいらないので戸袋による引き戸よりローコスト・戸袋の引き戸より縦枠がなく室内側からみてもスッキリする。・故障して交換時にほとんど壁を傷めない。デメリット・扉が浮いて見える。・クロス巻き込みによる開口部のクロス汚れ。・全館暖房でなければ廊下からの冷気の侵入・個室・トイレ等に使用の場合音の配慮。

アウトセット引き戸とは?

アウトセット引き戸とは、壁の中に戸枠が埋め込まれたタイプの引き戸です。一般的なインセット引き戸と比べて、壁面とフラットになるため、すっきりとした印象を与え、空間の広がりを感じさせることができます。特に、狭い空間や、開放感を重視したいリビングや廊下などに最適です。 新築住宅において、デザイン性と機能性を両立したい場合に人気が高まっています。

アウトセット引き戸のメリット

質問者様は既に多くのメリットを挙げていらっしゃいますが、さらに詳しく解説し、他のメリットも加えてみましょう。

1. デッドスペースの削減

アウトセット引き戸は、戸袋(引き戸を収納する部分)が不要なため、インセット引き戸と比べてデッドスペースを大幅に削減できます。特に、廊下や狭い部屋では、このメリットが大きく、空間を有効活用できます。

2. 耐震性向上への貢献

アウトセット引き戸は、壁の中に戸枠が埋め込まれるため、壁の強度を高めることに貢献します。これは、地震などの災害時において、建物の耐震性を向上させる効果が期待できます。ただし、耐震性への影響は、建物の構造全体を考慮する必要があり、アウトセット引き戸単体で耐震性を完全に担保するものではありません。

3. 開放感とデザイン性の向上

開口部をクロス巻き込み+コーナーR仕上げにすることで、壁とドアの境目が目立たなくなり、空間の連続性が向上します。開放的で広々とした印象を与え、インテリアデザインの自由度も高まります。

4. ペットによる損傷の軽減と修理の容易さ

猫の爪とぎ被害も、クロス巻き込み施工によって軽減できます。万が一被害が出た場合も、ボードやパテで補修し、クロスを張り替えれば比較的ローコストで修復可能です。また、故障時の交換も壁へのダメージを最小限に抑えられます。

5. コスト削減の可能性

戸袋が不要なため、材料費や施工費を抑えられる可能性があります。ただし、クロス巻き込み施工など、他の工程の費用増加の可能性も考慮する必要があります。

6. スッキリとした見た目

戸袋がないため、室内側から見た際もスッキリとした印象になります。特に、シンプルなデザインのインテリアには最適です。

アウトセット引き戸のデメリット

質問者様も指摘されているデメリットに加え、さらに詳細な解説と追加のデメリットをご紹介します。

1. 扉が浮いて見える

壁面と完全にフラットになるわけではないため、わずかに扉が浮いて見える場合があります。これは、施工精度やドアの厚さ、壁材の種類などによって影響を受けます。

2. クロス汚れへの配慮

開口部のクロスは、頻繁に開閉する部分なので汚れやすいです。こまめな清掃が必要になります。また、汚れが目立ちやすい色のクロスは避けた方が良いでしょう。

3. 断熱性への影響

全館暖房システムがない場合、廊下からの冷気が侵入しやすくなる可能性があります。断熱性の高いドア材や、気密性の高い施工を検討する必要があります。

4. 遮音性への配慮

個室やトイレなど、プライバシーを重視する空間では、音漏れに配慮が必要です。遮音性の高いドア材や、適切な気密処理を行うことが重要です。

5. 施工の難易度

アウトセット引き戸は、インセット引き戸に比べて施工が複雑なため、熟練した職人の技術が必要です。施工不良によるトラブルを防ぐため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

他メーカーのおすすめと選び方のポイント

ダイケン以外にも、YKK AP、LIXIL、パナソニックなど、多くのメーカーがアウトセット引き戸を製造しています。それぞれのメーカーでデザイン、機能、価格などが異なるため、自分のニーズに合った製品を選ぶことが重要です。

選び方のポイント

* **デザイン:** インテリアスタイルに合ったデザインを選びましょう。
* **材質:** 耐久性、メンテナンス性、デザイン性を考慮して選びましょう。
* **機能:** オートクローザー、防音性、断熱性など、必要な機能を備えた製品を選びましょう。
* **価格:** 予算に合わせて選びましょう。
* **メーカーの信頼性:** アフターサービス体制もしっかりと確認しましょう。

専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス

インテリアコーディネーターの視点から、アウトセット引き戸の採用についてアドバイスします。アウトセット引き戸は、空間を広く見せる効果があり、モダンでスタイリッシュな空間づくりに最適です。しかし、デメリットも考慮し、使用する部屋の用途や、全体のインテリアデザインとの調和を考慮することが重要です。例えば、寝室など静寂性を求める部屋には、防音性能の高い製品を選ぶことをおすすめします。また、リビングなど、開放感を重視する部屋では、ガラス製のドアや、明るい色のドアを選ぶことで、より広く、明るい印象を与えることができます。

まとめ

アウトセット引き戸は、メリット・デメリットを理解した上で、慎重に検討することが重要です。 本記事で紹介したポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや好みに合った最適なアウトセット引き戸を選んでください。 そして、信頼できる施工業者に依頼することで、快適な住空間を実現できるでしょう。

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