のれんの保温効果は?ヒラヒラした布で本当に部屋が暖まるの?

保温効果の話。 のれんは漢字で「暖簾」と書きますが、「暖かい簾(すだれ)」って、あんなヒラヒラした布切れ程度に部屋(店内)の保温効果は期待できるのですか。 ご存知の方、教えて下さい。 補足 のれんは「暖簾」と書いても、保温効果は期待できない、ということでしょうか。

のれんの保温効果:期待できる?できない?

「暖簾」という漢字から、暖かさを感じさせるのれん。しかし、実際にはヒラヒラと風を通しそうな布で、本当に保温効果があるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、のれんによる保温効果は、期待できる場合とできない場合があります。その効果の有無は、いくつかの要素に大きく左右されます。

のれんの素材と厚みが重要

のれんの保温効果は、まず素材と厚みが大きく影響します。薄い綿や麻などの素材では、風の流れを完全に遮断することは難しく、保温効果は限定的です。一方、厚手の生地、特に厚手の綿、ウール、あるいは保温性の高い化繊素材を使用しているのれんは、ある程度の保温効果が期待できます。特に冬用の厚手のものや、二重構造になっているのれんは、より高い保温効果を発揮します。

空気の層が保温効果を高める

のれんが保温効果を発揮するメカニズムの一つに、空気の層の形成があります。のれんが空気の層を作り出すことで、外気と室内の空気の直接的な接触を減らし、熱の移動を抑制します。ただし、この効果は、のれんの素材や厚み、そして設置方法によって大きく変わります。

設置場所と隙間も重要

のれんを設置する場所や、のれんとの間の隙間も保温効果に影響します。隙間が多いと保温効果は低くなります。玄関や窓際など、外気の影響を受けやすい場所に設置する場合は、より厚手の素材や、隙間を最小限に抑える工夫が必要です。また、床との隙間を塞ぐ工夫も効果的です。

期待できる保温効果と具体的な例

では、具体的にどのような保温効果が期待できるのでしょうか?完璧な断熱効果は期待できませんが、室温を1~3℃程度上げる効果は期待できます。これは、外気の侵入をある程度抑制し、室内の暖気を逃しにくくする効果によるものです。

例えば、飲食店などの入口に設置された厚手ののれんは、冷暖房効率の向上に貢献します。また、マンションの廊下との境に設置することで、廊下からの冷気の侵入を防ぐ効果も期待できます。

期待できない場合と対策

一方で、薄い素材や、隙間が多い場合、あるいは風が強く吹き込む場所では、ほとんど保温効果は期待できません。このような場合は、より厚手ののれんに交換する隙間を塞ぐ工夫をする二重のれんにするなどの対策が必要です。

専門家の視点:建築士の意見

建築士の視点から見ると、のれんはあくまで補助的な保温対策です。本格的な断熱効果を求める場合は、窓の断熱対策や、壁の断熱材の追加など、本格的な断熱工事が必要になります。のれんは、これらの対策を補完する役割を果たすものと考えてください。

実践的なアドバイス:より効果的な保温対策

のれんによる保温効果を最大限に高めるためには、以下の点を意識しましょう。

  • 素材選び:厚手の綿、ウール、または保温性の高い化繊素材を選ぶ
  • 厚み:できるだけ厚みのあるのれんを選ぶ
  • 設置方法:隙間なく設置する。床との隙間を塞ぐ工夫をする
  • 組み合わせ:窓やドアに断熱シートなどを併用する
  • メンテナンス:定期的に清掃し、生地の劣化を防ぐ

まとめ:のれんは補助的な保温対策

のれんは「暖簾」と書くように、暖かさを感じさせるアイテムですが、その保温効果は素材や厚み、設置方法などによって大きく異なります。完璧な断熱効果は期待できませんが、補助的な保温対策としては有効です。より効果的な保温効果を求める場合は、他の断熱対策と組み合わせることをおすすめします。

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