さつまいもの越冬と観葉植物としての育成方法

9月半ばぐらいに台所にあったさつまいもが芽を出していました。たまたま鉢と土が余っていたので興味本位で埋めて水をやっていたところものすごい勢いで生長しました。スーパーで売ってるさつまいもがあちこちから新芽を出しながら育っていくのは非常に面白いと思い、特に収穫などは目的とせず(蔓挿しはしてないのでそもそもできないですが)観葉植物として世話したいと思いはじめました。少し調べたところ、さつまいもは寒さに弱く、冬には腐ってしまうとの事ですがやっぱり越冬は難しいですか?今後寒くなればこの元気な葉っぱ達も枯れていくのでしょうか?

さつまいもの越冬は難しい?

結論から言うと、さつまいもは寒さに弱いため、越冬させるのは難しいです。特に、露地栽培では霜が降りるような地域では冬を越すことはほぼ不可能です。しかし、工夫次第で室内での越冬は可能です。スーパーで売られているような食用さつまいもは、本来は一年草として扱われるため、冬を越えて翌年も収穫を目的として育てるのは難しいですが、観葉植物として楽しむ分には、適切な管理で越冬させることができます。

さつまいもの越冬対策:室内環境の調整

さつまいもの生育に適した温度は20~30℃です。冬場は室温が下がるため、以下の対策が必要です。

1. 日当たりの良い場所に置く

さつまいもは日光を好みます。日当たりの良い窓辺などに鉢を置き、十分な日光に当てましょう。ただし、直射日光に長時間当てると葉焼けを起こす可能性があるので、レースカーテンなどで光を調整するのも効果的です。南向きの窓辺が理想的ですが、東向きの窓辺でも十分な光合成を行うことができます。

2. 温度管理

室温が10℃を下回ると生育が止まり、5℃を下回ると凍害を受ける可能性があります。暖房器具を使用する場合は、乾燥に注意し、加湿器を使用したり、鉢の近くに水を置いたりするなどの工夫が必要です。ヒーターの直近に置かないように注意しましょう。エアコンの風が直接当たらない場所を選ぶことも重要です。

3. 水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。ただし、過湿は根腐れの原因となるため、鉢底から水が流れ出る程度にしましょう。冬場は生育が緩慢になるため、水やりの頻度を減らす必要があります。指で土の湿り気を確認し、乾燥している部分を確認してから水やりを行うのがおすすめです。

4. 湿度管理

乾燥した室内では、葉が萎れてしまうことがあります。加湿器を使用するか、鉢の周りに水を張った受け皿を置くなどして、湿度を保つようにしましょう。霧吹きで葉に水を吹きかけるのも効果的です。ただし、夜間に葉が濡れた状態だと、低温で凍害を受ける可能性があるので、午前中に霧吹きを行うのがおすすめです。

観葉植物としてのさつまいもの魅力と注意点

さつまいもは、その生命力と成長の早さから、観葉植物として非常に魅力的です。新芽が次々と出て、蔓が伸びていく様子は、見ているだけで楽しいものです。しかし、観葉植物として育てる場合にも注意が必要です。

1. 病害虫

さつまいもは、アブラムシやハダニなどの害虫の被害を受けやすいです。定期的に葉の裏側などをチェックし、害虫を発見したら、すぐに駆除しましょう。市販の殺虫剤を使用するのも有効ですが、天然成分の殺虫剤を使用するのも良いでしょう。

2. 根腐れ

過湿は根腐れの原因となります。水やりは控えめにし、土の乾燥状態をよく確認してから行いましょう。鉢底に排水穴がない場合は、必ず排水穴のある鉢に植え替えましょう。

3. 植え替え

さつまいもは成長が早いので、鉢が小さくなってきたら植え替えが必要です。鉢のサイズに合わせて土の量も調整しましょう。生育期(春~秋)に植え替えを行うのが最適です。

専門家のアドバイス

農業関係の専門家に話を聞いたところ、さつまいもの越冬は、環境条件を厳密に管理すれば可能だが、難易度が高いとのことでした。特に、温度と湿度の管理が重要で、温度が低すぎると生育が止まり、高すぎると葉焼けを起こす可能性があります。また、湿度が低すぎると葉が萎れてしまうため、加湿器などを活用して湿度を保つことが重要です。

まとめ:さつまいもの越冬に挑戦してみよう!

さつまいもの越冬は難しいですが、適切な環境管理を行うことで、冬の間も観葉植物として楽しむことができます。日当たりの良い場所に置き、温度と湿度を適切に管理し、水やりにも注意することで、元気な葉を保つことができます。 寒さに弱い植物ですが、その生命力と成長の早さは観葉植物として十分に魅力的です。ぜひ、挑戦してみてください。

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