お風呂場兼トイレのカビ臭対策と健康リスク

お風呂場兼トイレがカビくさいです。ワンルームの部屋に住んでいて、浴槽とトイレが一緒の部屋にあります。その部屋には窓がないので、換気はドアをあけておくか換気扇をつけておくしかありません。このまま放っておくと、なにかまずいことが起こりますか?

カビ臭いお風呂場兼トイレの現状とリスク

ワンルームマンションで、お風呂場とトイレが一緒のユニットバス、しかも窓がない…というのは、カビの発生リスクが非常に高い環境です。換気扇とドアの開閉のみでの換気では、湿気や汚れがこもりやすく、カビの繁殖に最適な環境となってしまっています。

このまま放置すると、いくつかの問題が発生する可能性があります。まず、健康被害です。カビは胞子を空気中に放出し、それを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。また、カビの中には、シックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物(VOC)を放出するものもあり、頭痛や吐き気、倦怠感などの症状を引き起こす可能性も否定できません。特に、免疫力の弱いお子様や高齢者の方は注意が必要です。

さらに、建物の劣化も懸念されます。カビは建材を腐食させるため、壁や天井、床などに深刻なダメージを与え、修繕費用が高額になる可能性があります。最悪の場合、建物の構造に影響を与える可能性もあります。

そして、不快感です。カビ臭は生活の質を著しく低下させます。常に不快な臭いに悩まされ、リラックスできない環境は、精神的なストレスにも繋がります。

カビ臭対策:具体的な解決策

では、どのようにカビ対策に取り組めば良いのでしょうか? いくつかの対策を段階的に実践してみましょう。

1. 徹底的な清掃と乾燥

まず、現状を把握し、徹底的な清掃を行いましょう。

  • カビ取り剤の使用:市販のカビ取り剤を使用し、浴槽、トイレ、壁、天井、床など、カビの発生している箇所を丁寧に清掃します。使用する際は、必ず換気を十分に行い、ゴム手袋やマスクを着用して、目や皮膚への刺激を防ぎましょう。 複数のカビ取り剤を試して、効果の高いものを選ぶのも良いでしょう。
  • 高圧洗浄機の使用:頑固なカビには、高圧洗浄機を使用すると効果的です。ただし、ユニットバスの素材によっては使用できない場合があるので、事前に確認が必要です。
  • 乾燥:清掃後は、換気扇を長時間稼働させ、ドアを開けて自然乾燥させます。浴室乾燥機能付きのユニットバスであれば、積極的に活用しましょう。除湿機を使用するのも効果的です。 完全に乾燥させることが重要です。

2. 換気対策の強化

換気扇だけでは不十分な場合、以下の対策を検討しましょう。

  • 換気扇の能力アップ:より強力な換気扇への交換を検討しましょう。業者に相談して、適切な換気扇を選定してもらいましょう。
  • 24時間換気システムの導入:マンションによっては、24時間換気システムの導入が可能です。管理会社に相談してみましょう。
  • サーキュレーターの活用:サーキュレーターを併用することで、空気の循環を促進し、乾燥効果を高めることができます。

3. カビの発生を防ぐための工夫

清掃と換気だけでなく、カビの発生を防ぐための工夫も重要です。

  • こまめな清掃:毎日、浴槽やトイレを清掃し、水滴を拭き取る習慣を身につけましょう。特に、水垢や石鹸カスはカビの温床となるため、こまめな清掃が重要です。
  • 換気扇の定期清掃:換気扇のフィルターは定期的に清掃しましょう。汚れが溜まると換気能力が低下し、カビの発生リスクが高まります。
  • 防カビコーティング:浴室用の防カビコーティング剤を塗布することで、カビの発生を抑制することができます。
  • 除湿剤の設置:浴室に除湿剤を設置することで、湿気を吸収し、カビの発生を防ぐことができます。特に梅雨時期や冬場は効果的です。
  • 浴室乾燥機の活用:浴室乾燥機があれば、入浴後すぐに乾燥させることで、カビの発生を抑えることができます。

4. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、カビの種類や発生原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。

まとめ

窓のないお風呂場兼トイレはカビの発生リスクが高い環境です。健康被害や建物の劣化を防ぐためにも、徹底的な清掃、換気対策、そしてカビの発生を防ぐための工夫を継続的に行うことが重要です。 それでも改善が見られない場合は、専門業者に相談しましょう。快適で健康的な生活空間を保つために、積極的にカビ対策に取り組みましょう。

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