お風呂のカビ対策と健康:体に優しい掃除方法を探る

母がお風呂場のカビ落としのためにカビハイターを使っています。お風呂場の前には茶の間でもカビキラーを使用していました。合わせると10本近くなるのではないかというくらい使っていて恐ろしいです。カビキラーやカビハイターを使った後には疲れたとよく言いますし、胃が痛いともいいます。お風呂場のほうではマスクをしていますが茶の間のときにはマスク・手袋なしで行っていました。心配でもうやめたら?と言っても以前茶工場で働いていたため、前にもさんざん農薬使ったから大丈夫と聞きません。どうしたらいいでしょうか?カビキラーやカビハイター以外に体に害の少ないものでなおかつ汚れ・カビを落とせるものはないですか?

カビ取り剤の危険性と健康への影響

ご母堂の健康を心配されているとのこと、大変お気持ちお察しします。カビハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤は、強力な殺菌・漂白効果を持つ反面、人体への影響も無視できません。塩素系の成分は、目や喉の刺激、呼吸器への負担、皮膚への炎症を引き起こす可能性があります。また、換気不足の状態で使用すると、吐き気や頭痛、胃痛などの症状が現れることも。ご母堂が胃痛を訴えられているのは、これらの成分の吸入や皮膚からの吸収が原因である可能性が高いです。特にマスクや手袋なしでの使用は、危険度が非常に高まります。以前茶工場で農薬に接していた経験があっても、それは塩素系漂白剤の危険性を軽減するものではありません。

体に優しいカビ対策:具体的な方法と製品選び

ご母堂の健康を守るためにも、カビキラーやカビハイターに頼らない、体に優しいカビ対策を検討しましょう。

1. 換気と乾燥を徹底する

カビの発生を防ぐ第一歩は、浴室の換気と乾燥です。浴室乾燥機を使用するか、入浴後は窓を開けて十分に換気を行い、浴室全体を乾燥させましょう。浴室の扉を開けておくことも効果的です。湿気がこもらないようにすることで、カビの発生を抑えることができます。

2. 定期的な清掃と軽いカビの除去

カビが生える前にこまめな掃除が重要です。浴室の壁や床、目地などを、マイクロファイバークロスやスポンジを使って、中性洗剤で定期的に清掃しましょう。軽いカビであれば、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の洗剤で落とすことができます。

3. 重曹・セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法

重曹セスキ炭酸ソーダは、環境にも優しく、人体への影響が少ない天然由来の洗剤です。

重曹の使い方

* カビ取り:重曹ペースト(重曹と水を混ぜてペースト状にする)をカビに塗り、しばらく置いてからブラシでこすり洗いします。その後、水で洗い流してください。
* 除菌・消臭:重曹を水に溶かしてスプレーボトルに入れ、浴室全体に吹きかけます。しばらく置いてから拭き取ると、除菌・消臭効果があります。

セスキ炭酸ソーダの使い方

* カビ取り:セスキ炭酸ソーダを水で薄めてスプレーボトルに入れ、カビに吹きかけます。しばらく置いてからブラシでこすり洗いし、水で洗い流してください。油汚れにも効果的です。
* 排水口の掃除:セスキ炭酸ソーダを排水口に投入し、熱湯を注ぐと、排水口のヌメリや汚れを落とすことができます。

4. カビ取り剤を使用する場合の注意点

どうしてもカビ取り剤を使用する場合は、必ず換気を十分に行い、マスク、手袋、保護メガネを着用しましょう。ゴム手袋の上から更にビニール手袋をするなど、二重の手袋をすることをお勧めします。使用後は、十分に水で洗い流し、手をしっかり洗いましょう。

5. 専門業者への依頼

カビが酷く、自分で掃除できない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。専門業者は、安全で効果的な方法でカビを除去してくれます。

6. カビの発生しやすい場所への対策

* 浴室の換気扇:定期的に掃除し、換気能力を維持しましょう。
* カーテンやマット:定期的に洗濯し、乾燥させましょう。
* 排水口:定期的に清掃し、排水口の詰まりを防ぎましょう。

インテリアとの調和:カビ対策とデザイン

カビ対策は、清潔さだけでなく、インテリアデザインにも影響します。例えば、浴室の壁や床の色を選ぶ際には、カビが目立ちにくい色を選ぶことも有効です。ダークブラウンなどの濃い色は、カビが目立ちにくい反面、圧迫感を与えやすいので、明るめの色と組み合わせるなど工夫が必要です。アイボリーベージュなどの淡い色は、清潔感があり、カビが目立ちやすい反面、明るく開放的な空間を作ることができます。

専門家の意見

環境衛生管理士の視点から見ると、塩素系漂白剤の過剰使用は、人体への悪影響だけでなく、環境問題にもつながります。自然由来の洗剤の使用や、換気・乾燥の徹底など、より環境に優しく、健康に配慮したカビ対策を心がけることが重要です。

まとめ

ご母堂の健康を守るためにも、カビ対策は重要です。塩素系漂白剤に頼らず、換気・乾燥を徹底し、重曹やセスキ炭酸ソーダなどの自然由来の洗剤を活用することで、健康と環境に配慮したカビ対策を実現できます。それでも不安な場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。

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