お米の保存方法:120kgの新米を美味しく一年間保存する秘訣

お米の保存、良い方法は?他界した父母から受け継いだ田んぼを所有しています。私は農業はしていないので、稲作は近隣の農家に委託しています。そこからの「小作料」というか、「上げ米」が、年に4袋もらえます。全部で120キロです。毎年秋、新米が穫れると、一度に4袋持ってきます。我が家では、1年に3~4袋消費するので、ちょうど良い量です。ただし、問題は保存方法です。玄米であれば、常温のままでも数年程度は保存が利くようです。しかし、さすがに1年以上常温保存した米は、味が落ちます。農家では、最近は穀物用冷蔵庫を持っているところも多く、そこに保存してあると、何年経ってもほとんど味が落ちないそうです。一般家庭でも、冷蔵庫で保存すれば、同じように味を維持することができるようです。しかしながら、全部で4袋と量が多いため、とてもではないですが、冷蔵庫には入りきれません。冷蔵庫を使わず、かつまた味が劣化しないように保存する方法はないでしょうか?ただし、1年余りで消費するので、その間だけ保存できれば十分です。味の劣化は酸化が原因と聞いたことがあるので、ビニール袋に入れて窒素を充填するとか……。それもむずかしそうですね。なにか良い知恵はないでしょうか?

120kgのお米を美味しく保存する方法

120kgもの新米を一年間、美味しく保存するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。冷蔵庫での保存は容量の問題から難しいですが、適切な方法を用いれば、冷蔵庫を使わずとも十分に美味しく保存できます。ここでは、具体的な方法と、その理由を詳しく解説します。

1. 保存容器選び:密閉性と遮光性を重視

お米の劣化は、空気中の酸素による酸化が大きな原因です。そのため、密閉性が高い保存容器を選ぶことが重要です。具体的には、以下の3つのタイプがおすすめです。

  • 米びつ:空気の侵入を防ぐ密閉性の高いもの、または、密閉できる蓋付きのものを選びましょう。材質は、陶器やステンレス製がおすすめです。陶器は通気性が低く、湿気を吸収しにくいので、お米の品質を保ちやすいです。ステンレス製は、耐久性が高く、清潔に保ちやすい点がメリットです。
  • 真空パック容器:空気を取り除いて真空状態にすることで、酸化を防ぎます。特に、新米を長期保存する場合は効果的です。ただし、真空パック機が必要となります。
  • 保存袋(チャック付き):手軽に使える一方で、密閉性が低いものが多いため、しっかりと空気を抜いてからチャックを閉めることが重要です。複数袋に分けて保存し、消費する都度、新しい袋を開けるようにしましょう。

さらに、直射日光を避け、涼しい場所に保管することが大切です。光も酸化を促進する要因となるため、遮光性のある容器や場所に保管しましょう。理想的な保存場所は、風通しの良い、温度変化が少ない場所です。

2. 適切な保存環境:温度と湿度管理

お米の保存に適した温度は、15℃以下です。高温多湿はカビの発生を招き、お米の品質を著しく低下させます。そのため、夏場は特に注意が必要です。

  • 涼しい場所:直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保管しましょう。床下収納や、押し入れの奥など、温度変化が少ない場所が理想的です。
  • 湿度管理:湿度が高いと、お米がカビやすくなります。除湿剤を使用したり、定期的に風通しの良い場所に容器を出して乾燥させるなど、湿度の管理に気を配りましょう。

3. お米の虫対策:定期的なチェックと対策

お米の保存において、虫の発生も大きな問題です。

  • 定期的なチェック:保管しているお米は、定期的にチェックし、虫の発生がないかを確認しましょう。もし虫を発見したら、すぐに駆除し、周囲のお米も確認しましょう。
  • 防虫対策:乾燥した唐辛子や、乾燥した葉っぱなどを容器に入れておくことで、虫よけ効果が期待できます。市販の防虫剤を使用する場合は、食品用であることを確認しましょう。

4. 専門家の意見:農家や精米所への相談

近隣の農家の方や、精米所などに相談してみるのも良い方法です。彼らは、お米の保存に関して豊富な知識と経験を持っています。最適な保存方法や、地域特有の注意点などを教えてもらえるかもしれません。

5. 実践的なアドバイス:小分け保存と先入れ先出し

120kgのお米を一度に保存するのではなく、数キロずつ小分けにして保存することをおすすめします。こうすることで、消費する都度、新しいお米を取り出すことができ、酸化による劣化を防ぎやすくなります。また、先入れ先出しを徹底することで、古いお米から消費し、鮮度を保ちやすくなります。

まとめ:美味しくお米を保存して、食卓を豊かに

120kgのお米を一年間美味しく保存するには、密閉性と遮光性の高い容器を選び、涼しく乾燥した場所に保管することが重要です。定期的なチェックと適切な防虫対策も忘れずに行いましょう。必要に応じて、農家の方や精米所などに相談してみるのも良いでしょう。これらの方法を組み合わせることで、新米の美味しさを一年間楽しむことができます。

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