いわく付き物件?格安物件の裏側と安全な物件選び

いわく付き物件?? 今引越しを考えていて、いろいろ物件探しをしています。 とてもいい物件があったのですが、その物件は家賃10万くらいなのですが、ひと部屋だけ家賃7.9万敷金7900円礼金7900円です。 なんででしょうか? こうゆうことってよくあるんでしょうか? それともやっぱりいわく付きなのでしょうか?

格安物件の理由を探る:心理的瑕疵と物理的瑕疵

家賃相場よりかなり安い物件を発見した場合、まず疑うのは「いわく付き」ではないでしょうか。確かに、事件・事故物件など、心理的瑕疵のある物件は家賃が下げられるケースがあります。しかし、それ以外にも多くの理由が考えられます。安すぎる物件には、心理的瑕疵だけでなく、物理的瑕疵の可能性も潜んでいるため、注意深く検討する必要があります。

心理的瑕疵:過去の事件・事故

確かに、殺人事件や自殺など、過去の事件・事故があった物件は、心理的な抵抗感から入居希望者が少なくなり、家賃を下げざるを得ない場合があります。しかし、不動産会社は告知義務を負っています。告知義務のある物件は、必ず告知されますので、心配であれば、不動産会社に確認しましょう。告知がない場合は、心理的瑕疵は無いと判断できます。

物理的瑕疵:建物の老朽化や欠陥

家賃が安い理由として、もっとも可能性が高いのは、建物の老朽化や欠陥です。例えば、

  • 老朽化:築年数が古く、修繕が必要な箇所が多い場合。
  • 設備の故障:給排水設備や電気設備などに故障があり、修繕費用がかかる場合。
  • 防音性の低さ:隣室の音漏れが酷いなど、居住性に問題がある場合。
  • 日当たりや通風が悪い:日当たりや通風が悪く、居住環境に問題がある場合。
  • 周辺環境の問題:騒音や治安の問題など、周辺環境に問題がある場合。

これらの問題があると、入居希望者が減り、家賃を下げざるを得ない状況になります。特に、7.9万円という価格設定は、周辺相場を大きく下回っている可能性が高く、物理的瑕疵の可能性が高いと推測できます。

その他の理由:競争による価格設定、オーナーの事情

他にも、以下のような理由が考えられます。

  • 競争による価格設定:近隣に競合物件が多く、入居者を獲得するために価格を下げている場合。
  • オーナーの事情:オーナーが急いで空室を埋めたい場合など、特別な事情がある場合。
  • 契約期間の短さ:短期契約の場合、家賃が安くなる場合があります。

格安物件の確認ポイント:内見で徹底的にチェック

安すぎる物件は、必ずしも「いわく付き」とは限りません。しかし、リスクを理解した上で検討することが大切です。内見の際には、以下の点を特に注意深く確認しましょう。

建物の状態を丁寧に確認する

  • 壁や天井の傷み:ひび割れや剥がれ、シミなどがないか。
  • 床の状態:傷や汚れ、湿気などがないか。
  • 窓やドアの開閉:スムーズに開閉するか、隙間がないか。
  • 水回り:排水溝のつまり、水漏れなどがないか。蛇口からの水圧、トイレの排水状況などを確認。
  • 電気設備:コンセントや照明器具の動作確認。
  • 防音性:窓や壁の防音性、隣室からの騒音などを確認。

周辺環境の確認も重要

  • 騒音:道路の騒音、近隣からの騒音など。
  • 治安:街灯の数、防犯カメラの設置状況など。
  • ゴミ捨て場:ゴミ捨て場の場所、ゴミ出しルールなど。
  • スーパーやコンビニ:生活に必要な施設の距離や利便性。

不動産会社への質問

不動産会社に、家賃が安い理由を具体的に質問してみましょう。曖昧な回答しか得られない場合は、その物件への入居を再考するべきです。

専門家の意見:不動産鑑定士の視点

不動産鑑定士の視点から見ると、7.9万円という価格設定は、周辺相場との比較が重要です。周辺の同等物件の家賃相場を調べ、その価格との乖離が大きければ、物理的瑕疵や心理的瑕疵の可能性が高いと判断できます。また、物件の築年数、設備状況、修繕履歴なども重要な判断材料となります。 専門家に見てもらうことで、見落としがちな問題点を発見できる可能性があります。

まとめ:慎重な判断と情報収集が大切

格安物件は魅力的ですが、安さの裏にはリスクが潜んでいる可能性があります。 安易な判断を避け、徹底的な調査と確認を行い、納得した上で契約を結ぶことが重要です。 今回のケースのように、家賃が著しく安い場合は、特に注意深く検討する必要があります。 不動産会社への質問、専門家への相談などを積極的に活用し、安全で快適な住まいを選びましょう。

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