鉄筋コンクリートマンションの壁の防音性:コンコン音がしない壁は防音性が高い?

壁の防音について。引越しします。引越し先の壁が、片方だけ厚い(叩いても音がしない)くて、もう片方が壁を叩くとコンコンするのですが、防音性は、両方壁を叩くとコンコンするよりも高いでしょうか?ちなみに、鉄筋コンクリートです。真ん中の部屋です。

鉄筋コンクリートマンションにおける壁の防音性とコンコン音

鉄筋コンクリート造のマンションでも、壁の厚さや構造、隣室との間仕切り壁の状況によって、防音性能は大きく異なります。質問者様のお住まいのように、片方の壁が厚く叩いても音がせず、もう片方の壁がコンコンと音がするのは、壁の構造や材質に違いがあることを示唆しています。結論から言うと、叩いても音がしない厚い壁の方が、コンコンと音がする壁よりも防音性が高い可能性が高いです。しかし、これはあくまで「可能性」であり、断定するには追加の情報が必要です。

コンコン音の原因と防音性の関係

「コンコン」という音は、壁の内部構造、特に空洞や薄い部分からの振動が原因で発生することが多いです。鉄筋コンクリート造であっても、間仕切り壁は軽量鉄骨や石膏ボードで構成されている場合があり、この場合、叩くと音が響きやすい傾向があります。一方、厚く、叩いても音がしない壁は、より重い材料が使われていたり、内部に空洞が少ない構造になっている可能性があります。 これは、遮音性能が高いことを示唆しています。

遮音性と吸音性の違い

ここで、遮音性と吸音性の違いについて理解しておきましょう。

* 遮音性:外部からの音を遮断する能力。壁の厚さや材質、気密性などに影響されます。
* 吸音性:室内で発生した音を吸収する能力。壁の表面素材や内部構造などに影響されます。

コンコン音は、遮音性の低さを示す一つの指標となります。厚い壁は遮音性が高く、コンコン音がしないということは、外部の音を遮断する能力が高い可能性が高いということです。

防音性の確認方法と改善策

では、実際に防音性能を確認するにはどうすれば良いのでしょうか?また、防音性を高めたい場合はどうすれば良いのでしょうか?

防音性の確認方法

* 専門業者への依頼:最も確実な方法は、専門の防音業者に測定を依頼することです。専門機器を用いて、遮音性能を数値で測定してもらえます。費用はかかりますが、正確なデータに基づいた対策が可能になります。
* 体感による確認:隣室で大きな音を発生させてもらい、音の聞こえ具合を確認します。テレビの音声や音楽、話し声などを試すと良いでしょう。
* 壁の構造の確認:壁の厚さや材質を調べます。管理会社に問い合わせることで、建物の設計図面を確認できる可能性があります。

防音性の改善策

もし、防音性が低いと判断された場合は、以下の改善策を検討してみましょう。

  • カーテンやカーペットの活用:吸音効果のあるカーテンやカーペットを敷くことで、室内の音を吸収し、反響音を減らすことができます。特に、厚手の生地や毛足の長いものが効果的です。
  • 防音シートの設置:壁や窓に防音シートを貼ることで、遮音性を高めることができます。様々な厚さや材質のシートがあるので、状況に合わせて選びましょう。
  • 防音パネルの設置:壁に防音パネルを取り付けることで、遮音性を高めることができます。専門業者に依頼する必要がありますが、効果は高いです。
  • 窓の防音対策:窓からの音漏れを防ぐために、防音カーテンや防音窓フィルムなどを活用しましょう。二重窓への交換も効果的です。

専門家の視点:建築音響の専門家からのアドバイス

建築音響の専門家によると、鉄筋コンクリート造であっても、壁の構造によって防音性能は大きく異なると言われています。特に、間仕切り壁は、軽量構造であることが多く、遮音性能が低い傾向があります。コンコン音がする壁は、内部に空洞がある可能性が高く、音の伝達経路となっている可能性があります。一方、厚くて音がしない壁は、より高密度な材料が使われていたり、空洞が少ない構造になっている可能性が高いです。

まとめ:防音対策は早めの対応が重要

引越し前に防音性を確認し、必要であれば改善策を講じることをお勧めします。快適な生活を送るためには、騒音対策は非常に重要です。専門業者に相談したり、自分でできる対策を講じることで、静かな住環境を実現しましょう。 コンコン音がしない壁の方が防音性が高い可能性は高いですが、絶対的なものではないことを理解しておきましょう。 具体的な対策は、専門家への相談や、状況に応じた適切な方法を選択することが重要です。

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