賃貸住宅の原状回復:壁紙の黒ずみは誰が負担?通気口からの汚れ対策と注意点

今の賃貸住宅に住んで1年半ほどになります。部屋の中に窓側の壁と玄関の天井、二か所に風量調節板という、外との通気口みたいなものがあります。閉じることはできません。この通気口の周囲の壁紙が何もしなくてもどんどん黒ずんで汚れてゆきます。大きな幹線道路が近くにある関係かもしれませんが、原因不明です。一応、気が付くたびにマイペットなどでふき取っているのですが、一か月もするとまた黒ずんでしまいます。壁はともかく、天井はそうそう頻繁に掃除ができません。(かなり天井が高い構造です)本日大掃除なので、いつもより気合いを入れて掃除したのですが、それでも壁紙にかなり黒ずみが残ります。白い壁紙なのでけっこう目立ちます。そこで質問なのですが、この壁紙の黒ずみは、原状回復の際、借主の負担になるのでしょうか?現在の契約は、入居時には敷金などを払わず、退去時に原状回復の費用を実費で負担となっています。通常の使用では、1年や2年でこれほど壁紙が黒ずむことはないと思うのですが、何か壊したり傷つけたりしたわけではなく、一応個人でできる範囲でのクリーニングはしています。ちょっと調べたところ、借主の負担は「賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗等」とあります。どれにもあてはまらないと自分では思っていますが、「過失、善管注意義務違反」がどこまで含まれるのか不安です。私としては、これは「自然損耗、通常の使用による損耗等の修繕費用」の範囲に含まれるべきものだと思っているのですが・・・。管理人にも一度相談したいと思っているのですが、管理人の対応時間が平日昼までのため、会社員の自分では会社を休まない限り相談することができません・・・。

賃貸住宅の原状回復と借主の責任

賃貸住宅を退去する際に発生する原状回復費用は、誰が負担するのか、多くの借主にとって悩ましい問題です。特に、今回のケースのように、通常の使用では考えられない汚れが発生した場合、その責任の所在は曖昧になりがちです。 契約書には「故意・過失、善管注意義務違反、通常の使用を超える使用による損耗等」とありますが、具体的にどのような状況が該当するのか、判断が難しい部分があります。

「通常の使用」の範囲とは?

「通常の使用」とは、一般的な居住者が行う程度の使用を指します。 例えば、壁に小さな傷がつくことや、生活による多少の汚れなどは、通常の使用の範囲内と判断されることが多いです。しかし、今回のケースのように、通気口周辺の壁紙が短期間で著しく黒ずむのは、通常の使用の範囲を超える可能性があります。

「過失、善管注意義務違反」とは?

「過失」とは、注意義務を怠ったために生じた損害を指します。「善管注意義務違反」とは、借りている物件を適切に管理する義務を怠ったことで生じた損害を指します。今回のケースでは、ご自身が可能な範囲で清掃をされているとのことですので、過失や善管注意義務違反に該当するとは言い切れません。

通気口からの汚れ:原因と対策

通気口からの汚れの原因は、道路からの粉塵や排気ガス、花粉など様々考えられます。 特に、幹線道路に近接した物件では、これらの影響を受けやすいでしょう。 まずは、汚れの原因を特定することが重要です。

汚れの原因特定

* 専門業者への相談: 建物の管理会社や不動産会社、あるいは専門の清掃業者に相談し、汚れの原因を特定してもらうことをお勧めします。専門家は、汚れの成分分析を行い、原因を特定するのに役立ちます。
* 管理会社への相談: 管理会社に状況を説明し、原因究明と対策について相談しましょう。管理会社によっては、専門業者を手配してくれる可能性もあります。
* 写真・動画の記録: 汚れの状況を写真や動画で記録しておきましょう。これは、後日の交渉に役立ちます。

汚れ対策

* 定期的な清掃: 通気口周辺の清掃を定期的に行いましょう。高所にある天井の清掃は、安全に配慮し、必要であれば専門業者に依頼しましょう。
* 空気清浄機: 部屋の中に空気清浄機を設置することで、空気中の汚れを軽減できます。
* 窓の開閉: 通気口からの汚れが気になる場合は、窓の開閉を調整することで、空気の循環を改善し、汚れの付着を抑制できる可能性があります。
* フィルターの設置: もし可能であれば、通気口にフィルターを設置することで、汚れの侵入を防ぐことができます。ただし、これは構造上難しい場合もありますので、管理会社に相談が必要です。

原状回復費用負担:交渉のポイント

管理会社との交渉においては、以下の点を意識しましょう。

* 証拠の提示: 汚れの状況を写真や動画で記録し、管理会社に提示しましょう。
* 専門家の意見: 専門業者から汚れの原因や、通常の使用の範囲を超えるかどうかの意見書を取得できれば、交渉を有利に進めることができます。
* 冷静な対応: 感情的にならず、冷静に事実を説明しましょう。
* 書面でのやり取り: 重要な事項は、書面で記録しておきましょう。

専門家の視点:弁護士や不動産会社への相談

管理会社との交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することを検討しましょう。専門家は、法律的な観点からアドバイスを行い、交渉をサポートしてくれます。

まとめ

賃貸住宅における原状回復費用は、契約内容によって異なります。今回のケースのように、通常の使用では考えられない汚れが発生した場合は、管理会社と冷静に話し合い、原因究明と適切な対応を検討することが重要です。 写真や動画などの証拠を準備し、必要であれば専門家の意見を参考にしながら、交渉を進めていきましょう。 早めの対応が、トラブルを回避し、円満な解決につながるでしょう。

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