築25年木造住宅の断熱対策:DIYでできる寒さ・湿気対策

築25年の木造住宅を昨年夏に購入しました。 購入後初めての冬を迎えたのですが、部屋がとても寒く、通年湿気も多いです。 住宅の仕様書(?)には壁、床にマットエースという 断熱材が入っているとかいてありましたが、床下はおそらく、土がむき出しになっていると思います。 そこで断熱対策をしたいのですが、何かいい方法はありますか?今検討してるのが、①床下の土にシートを張る事と、②内窓(インプラス、プラマード等)をつけるか、断熱カーテンを取り付ける事です。 窓に関しては内窓をつけずに断熱カーテンにするだけで効果はあるでしょうか? また、上記以外にも断熱効果がある、いい方法がありましたら教えてください。 コストをできるだけ抑えたいので、業者を使わずに自分で出来る方法がありましたら、よろしくお願いします。

築25年住宅の寒さ・湿気問題:原因と対策

築25年の木造住宅は、経年劣化による断熱性能の低下や、床下の土壌からの湿気の影響を受けやすく、冬場の寒さや通年の湿気問題を抱えやすいです。 質問者様のお住まいも、マットエースという断熱材が入っていても、床下土壌からの湿気や、経年劣化による断熱性能の低下が原因で、寒さや湿気が問題になっている可能性が高いです。 そこで、DIYでできる効果的な断熱対策をいくつかご紹介します。

床下対策:湿気と寒さを防ぐ

① 床下の土にシートを張る

これは効果的な方法です。 床下換気を妨げないよう注意が必要ですが、土壌からの湿気上昇を防ぐ効果があります。 使用するシートは、防湿シート(ポリエチレンシートなど)が一般的で、ホームセンターで購入できます。 シートを敷く際には、隙間なくしっかりと張り、テープなどで固定しましょう。 ただし、シートだけでは完全な断熱効果は期待できません。 併せて、後述する断熱材の敷設も検討しましょう。

具体的な手順
  • 床下点検口から床下に入り、作業を行います。安全のため、ヘルメットと懐中電灯は必須です。
  • 既存の土壌の状態を確認します。必要に応じて、土壌の整地を行います。
  • 防湿シートを床面に広げ、重なり部分を十分に確保し、テープでしっかり固定します。隙間があると効果が薄れてしまうので注意が必要です。
  • シートの端を壁際にしっかりと押し込み、隙間をなくします。
② 床下への断熱材敷設

防湿シートだけでは断熱効果が不十分です。 防湿シートの上に、グラスウールやロックウールなどの断熱材を敷き詰めることで、断熱効果を大幅に向上させることができます。 厚さ50mm以上の断熱材を使用することをおすすめします。 断熱材はホームセンターで購入できます。 敷き詰める際には、隙間なくしっかりと敷き詰めることが重要です。

窓対策:断熱カーテンの効果と内窓

③ 断熱カーテン

断熱カーテンは、内窓に比べると断熱効果は劣りますが、手軽に導入できるコストパフォーマンスの高い方法です。 特に、窓からの冷気や結露が気になる場合は、効果を実感できるでしょう。 厚手のカーテンを選ぶこと、カーテンと窓の間に隙間がないように工夫することが重要です。 遮光性が高いカーテンも、保温効果に繋がります。

④ 内窓(インプラス、プラマード等)

内窓は、既存の窓の内側に新しい窓を取り付けることで、断熱効果を大幅に向上させることができます。 断熱効果は断熱カーテンよりもはるかに高く、結露防止にも効果的です。 費用は断熱カーテンよりも高くなりますが、長期的な視点で見れば、省エネルギー効果によるランニングコスト削減も見込めます。 DIYで設置するのは難しいので、専門業者に依頼するのが一般的です。

断熱カーテンだけで効果はあるか?

断熱カーテンだけでは、内窓ほどの効果は期待できません。 しかし、既存の窓の断熱性能が低い場合、断熱カーテンだけでもある程度の効果は期待できます。 特に、夜間の保温効果は実感しやすいでしょう。 内窓の設置が難しい、または費用を抑えたい場合は、断熱カーテンと併せて、他の断熱対策を組み合わせることをおすすめします。

その他DIYでできる断熱対策

⑤ 壁の断熱

壁の断熱は、DIYで実施するには難易度が高いですが、既存の壁に断熱材を貼り付けることで、断熱効果を高めることができます。 ただし、壁の構造によっては、作業が困難な場合もあります。 専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

⑥ 窓の隙間風対策

窓枠と窓の間に隙間がある場合、そこから冷気が侵入します。 隙間テープや窓枠パッキンなどを利用して、隙間を塞ぐことで、冷気の侵入を防ぎ、断熱効果を高めることができます。 ホームセンターで手軽に購入できます。

⑦ カーテンレールと窓枠の隙間を埋める

カーテンレールと窓枠の間に隙間があると、そこから冷気が侵入します。 隙間を埋めることで、冷気の侵入を防ぎ、断熱効果を高めることができます。 発泡ウレタンなどの隙間埋め材を使用すると効果的です。

専門家の視点:断熱リフォームのポイント

断熱リフォームは、専門業者に依頼することで、より効果的な対策を行うことができます。 専門家は、建物の構造や状態を的確に判断し、最適な断熱方法を提案してくれます。 特に、床下や壁の断熱工事は、専門知識と技術が必要なため、DIYで実施するのは困難な場合があります。 費用は高くなりますが、長期的な視点で見れば、省エネルギー効果によるランニングコスト削減や、快適な住環境の確保につながります。

まとめ:予算とDIYスキルに合わせて最適な対策を

築25年の木造住宅の断熱対策は、床下、窓、壁など、複数の箇所への対策が重要です。 DIYでできる対策から、専門業者に依頼する対策まで、予算とDIYスキルに合わせて最適な対策を選びましょう。 まずは、簡単にできる断熱カーテンや窓の隙間風対策から始めるのも良いでしょう。 そして、状況に応じて、床下の防湿シートと断熱材の敷設、あるいは専門業者への依頼を検討してみてください。 快適な住環境を実現するために、適切な断熱対策を行いましょう。

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