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築10年マンションの床鳴りの原因と対策
築10年のリフォーム済みマンションで、廊下とリビングの床鳴りがひどいとのこと、大変お困りだと思います。 まず、原因を特定することが重要です。 ご質問にあるように、ロール状のフローリングが使用されている可能性が高いですね。このタイプのフローリングは、施工が適切でないと床鳴りが発生しやすいという欠点があります。 具体的には、以下の原因が考えられます。
- 接着不良:フローリングと下地の接着が不十分な場合、歩行時の振動で床鳴りが発生します。特にロール状のフローリングは、しっかりと接着剤を塗布し、圧着する必要があります。
- 下地の問題:下地となるコンクリートスラブに隙間や不陸がある場合も、床鳴りの原因となります。リフォーム時に下地処理が不十分だった可能性があります。
- フローリング材の劣化:経年劣化によってフローリング材自体が変形したり、反ったりすることで、床鳴りが発生することがあります。築10年であれば、可能性は低くありません。
- 施工不良:リフォーム時の施工が不適切だった場合、様々な箇所に問題が発生し、床鳴りの原因となる可能性があります。
考えられる対策と費用
ご質問にあった対策について、それぞれ検討してみましょう。
①リフォーム済みのフローリングをリフォームし直す
最も確実な解決策ですが、費用が高額になることが予想されます。 費用は、使用するフローリングの種類、工事範囲、その他付帯工事(例えば、下地処理)によって大きく変動します。 目安として、㎡あたり2万円~5万円程度と考えておきましょう。廊下とリビングの広さによって総費用が変わってきますので、複数の業者に見積もりを取ることが重要です。
②今のフローリングを修理してもらう
部分的な修理であれば、費用を抑えることができます。 しかし、床鳴りの原因が複数箇所にある場合、根本的な解決にはならない可能性があります。 修理費用は、原因と修理方法によって大きく異なりますが、数万円~数十万円かかる可能性があります。 まずは、専門業者に点検してもらい、修理可能かどうか、費用を査定してもらうことをお勧めします。
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③前の所有者に請求する
リフォーム済みの状態で購入したにもかかわらず、すぐに床鳴りが発生していることから、リフォームの施工不良が疑われます。 マンションの規約に防音効果に関する記述があるとのことですが、その規約の内容をよく確認し、リフォーム業者の責任を問える可能性を探る必要があります。 専門の法律家(弁護士など)に相談することをお勧めします。 ただし、請求が認められる保証はなく、訴訟費用もかかる可能性があることを考慮する必要があります。
具体的な解決策とアドバイス
現状では、お金に余裕がないとのことですので、段階的に解決策を検討することをお勧めします。
- 専門業者への点検依頼:まずは、信頼できるリフォーム業者や床専門業者に点検を依頼しましょう。原因を特定することで、適切な対策を立てることができます。点検費用は数千円~数万円程度です。
- 部分的な修理:点検の結果、原因が特定され、特定箇所の修理で解決できる可能性がある場合は、部分的な修理から始めましょう。費用を抑えつつ、状況を改善することができます。
- 本格的なリフォーム:部分的な修理で解決しない場合、または、将来的なことを考えると、本格的なリフォームを検討しましょう。複数の業者に見積もりを取り、費用と工期を比較検討することが重要です。 低価格なフローリング材を選ぶことで費用を抑えることも可能です。ただし、耐久性や品質に影響する可能性があるため、注意が必要です。
- 所有者への相談:もし、リフォーム業者の施工不良が原因だと判明した場合、前の所有者と話し合い、修理費用の一部負担を依頼することを検討してみましょう。ただし、交渉が難航する可能性もあります。
床鳴り対策に役立つインテリア選び
床鳴りを完全に解消できない場合でも、インテリア選びで軽減効果を得られる場合があります。
- 厚手のカーペットやラグ:廊下やリビングに厚手のカーペットやラグを敷くことで、床鳴りの音を吸収し、軽減効果が期待できます。 デザイン性も高く、インテリアのアクセントにもなります。ブラウン系のインテリアに合わせやすい、深みのある色のラグを選ぶのも良いでしょう。
- 家具の配置:床鳴りが激しい場所には、家具を配置することで、歩行時の振動を軽減することができます。ただし、家具の脚が床を傷つける可能性があるので、脚裏にフェルトなどを貼ることをお勧めします。
専門家の視点
建築士の視点から見ると、ロール状のフローリングは施工が難しく、下地処理が適切でないと床鳴りが発生しやすい傾向があります。 リフォーム業者を選ぶ際には、施工実績や経験豊富な業者を選ぶことが重要です。 また、契約前にしっかりと施工内容を確認し、保証についても確認しておきましょう。
まとめ
床鳴りの問題は、生活の質を大きく低下させる可能性があります。 しかし、適切な対策を行うことで、解決できる可能性が高いです。 焦らず、段階的に解決策を検討し、快適な住空間を取り戻しましょう。 費用を抑えたい場合は、部分的な修理から始める、低価格のフローリング材を選ぶ、DIYでできる範囲の対策を行うなど、工夫が必要です。