温度9度、湿度80％…その原因は？

窓際で温度9度、湿度80％という状況は、確かに異常と感じるかもしれません。風邪気味とのことですので、まずはご自身の健康を第一に考えましょう。この状況の原因をいくつか考え、対策を検討していきましょう。

まず、温度が低い原因として考えられるのは以下の通りです。

• 断熱性の低い窓：古い窓や、断熱性能の低い窓ガラスは、外気の冷気を室内に伝えやすく、窓際が特に冷え込みます。特に、結露が発生しやすい窓は要注意です。
• 窓からの隙間風：窓枠とサッシの間に隙間があり、そこから冷気が侵入している可能性があります。窓の周りの隙間を塞ぐことで、冷気の侵入を防ぐことができます。
• 外壁の断熱性：外壁の断熱性能が低い場合、外気の冷気が壁を通して室内に伝わってきます。特に古い建物では、この可能性が高いです。
• 日照不足：カーテンを常に閉めていることで、太陽光による暖房効果が得られず、室温が低くなっている可能性があります。
• 換気不足：換気が不十分な場合、室内の湿気がこもり、温度が下がる可能性があります。適切な換気は、室温と湿度のバランスを整える上で重要です。

次に、湿度が高い原因として考えられるのは以下の通りです。

• 結露：窓ガラスの表面に結露が発生し、その水分が空気中に蒸発することで湿度が高くなっている可能性があります。温度差が大きいほど結露は発生しやすくなります。
• 換気不足：換気が不十分な場合、室内の湿気がこもり、湿度が高くなります。特に、調理や洗濯など、水蒸気を発生させる行為の後には、換気をしっかり行うことが重要です。
• 外気の湿度：外気の湿度が高い場合、室内にもその影響が及ぶ可能性があります。特に雨の日などは、室内湿度が高くなる傾向があります。

これらの原因が複合的に作用して、温度9度、湿度80％という状況になっている可能性が高いと考えられます。

具体的な改善策

それでは、具体的な改善策を提案します。

1. 窓の断熱対策

• 断熱カーテンの導入：厚手の断熱カーテンや遮光カーテンは、外気の侵入を防ぎ、室温を維持する効果があります。遮光カーテンは、日射による暖房効果も期待できます。断熱効果の高いカーテンを選ぶ際には、遮熱・保温性能を比較検討することが重要です。
• 窓ガラスフィルムの貼付：窓ガラスに断熱効果のあるフィルムを貼ることで、結露の発生を抑え、室温を維持することができます。フィルムの種類によって効果が異なりますので、ご自身の窓の状況に合ったものを選びましょう。
• 窓の隙間を埋める：窓枠とサッシの間に隙間がある場合は、隙間テープやパッキンを使って隙間を埋めることで、冷気の侵入を防ぐことができます。ホームセンターなどで手軽に購入できますので、DIYで簡単にできます。
• 複層ガラスへの交換：費用はかかりますが、最も効果的なのは複層ガラスへの交換です。断熱性能が大幅に向上し、結露の発生も抑制できます。長期的な視点で考えると、費用対効果が高い選択肢です。

2. 換気対策

• 定期的な換気：こまめな換気を行うことで、室内の湿気を排出することができます。1時間に数回、窓を開けて換気することをおすすめします。
• 換気扇の活用：キッチンや浴室の換気扇を適切に使用することで、室内の湿度を下げることができます。調理中や入浴後は、換気扇を十分に稼働させましょう。
• 除湿機の活用：湿度が高い場合は、除湿機を使用することで、室内の湿度をコントロールすることができます。除湿機の能力は様々ですので、部屋の広さに合ったものを選びましょう。

3. 加湿対策

• 加湿器の使用：風邪気味とのことですので、適切な湿度を保つことは重要です。ただし、湿度80％は高すぎるため、除湿を優先しましょう。加湿器を使用する場合は、湿度計で湿度を確認しながら使用してください。

4. その他の対策

• 暖房器具の活用：エアコンやストーブなどの暖房器具を使用することで、室温を上げる事ができます。窓際に暖房器具を置くことで、窓際の温度上昇に効果的です。
• 家具の配置：窓際に大きな家具を置いている場合は、配置を見直すことで、窓からの冷気の侵入を防ぐことができます。窓際に家具を置かないことで、空気の循環を良くすることができます。

専門家の意見

建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談することで、より的確なアドバイスを受けることができます。特に、建物の構造や断熱性能に関する問題がある場合は、専門家の意見を参考に、適切なリフォームや修繕を行うことが重要です。

まとめ

温度9度、湿度80％という状況は、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。上記で挙げた対策を参考に、まずは窓の断熱対策と換気対策から取り組んでみてください。それでも改善が見られない場合は、専門家に相談することをおすすめします。ご自身の健康を第一に考え、快適な室内環境を手に入れてください。