2重サッシの出窓でも冷気が気になる…その原因と対策

2重サッシは、一般的な窓に比べて断熱効果が高いとされていますが、出窓のように窓面積が大きく、かつ外気に直接面している部分が多い場合は、どうしても冷気が入り込みやすくなってしまいます。特に高さ1.5mの出窓2つとなると、室温への影響は無視できません。 冷気が気になる原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な室温を保ちましょう。

冷気侵入経路の特定

まず、冷気がどこから侵入しているのかを特定することが重要です。 窓枠の隙間、サッシの開閉部分、窓ガラス自体など、様々な箇所から冷気が侵入する可能性があります。 夜間、窓に手を当てて冷たさを感じるところ、あるいは窓際に置いたロウソクの炎が揺れる場所などをチェックすることで、冷気の侵入経路を特定できます。

効果的な断熱対策

冷気侵入経路を特定したら、以下の対策を検討してみましょう。

窓からの熱の出入りを防ぐための具体的な方法

1. 窓際への断熱カーテンやブラインドの設置

断熱効果の高いカーテンやブラインドは、窓からの熱の出入りを防ぐ上で非常に効果的です。 厚手の生地や遮光性が高いものを選ぶことで、より効果を高めることができます。 特に、夜間は必ずカーテンを閉めるようにしましょう。 最近では、断熱効果に優れた機能性カーテンも数多く販売されていますので、予算と好みに合わせて最適なものを選びましょう。

• おすすめ素材：厚手のドレープカーテン、遮光カーテン、断熱機能付きカーテン
• 選び方のポイント：生地の厚さ、遮光性、断熱性能

2. 窓ガラスへの断熱フィルムの貼付

窓ガラスに断熱フィルムを貼ることで、窓からの熱の出入りを抑制できます。 比較的安価で手軽に施工できるため、費用対効果の高い対策と言えるでしょう。 フィルムの種類によって断熱性能が異なるため、遮熱効果の高いフィルムを選びましょう。 施工はDIYでも可能ですが、綺麗に貼るためには専門業者に依頼するのも良いでしょう。

• おすすめの種類：高断熱フィルム、遮熱フィルム
• 選び方のポイント：断熱性能、可視光線透過率、施工の難易度

3. 窓枠の隙間埋め

窓枠と壁の間に隙間がある場合は、そこから冷気が侵入している可能性があります。 隙間をコーキング材などで埋めることで、冷気の侵入を防ぐことができます。 ホームセンターなどで手軽に購入できるため、DIYでも簡単に施工できます。

• おすすめ材料：コーキング材、ウレタンフォーム
• 選び方のポイント：耐久性、耐候性、施工のしやすさ

4. 窓辺のインテリア配置

窓の前に大型の家具を配置することで、窓からの冷気の侵入をある程度防ぐことができます。 ただし、通風を阻害しないように注意しましょう。 また、グリーンカーテンを育てるのも効果的です。 夏は日差しを遮り、冬は寒風を防ぐ役割を果たします。

• おすすめ家具：大型のソファ、本棚
• グリーンカーテンの植物：アイビー、アサガオなど

5. 窓際暖房器具の活用

窓際に暖房器具を置くことで、直接冷気を暖めることができます。 ハロゲンヒーターやオイルヒーターなどは、比較的コンパクトで窓際に設置しやすいです。 ただし、火災予防のため、安全に配慮して使用しましょう。

• おすすめ暖房器具：ハロゲンヒーター、オイルヒーター、遠赤外線ヒーター
• 選び方のポイント：安全性、消費電力、暖房能力

専門家の視点：断熱リフォームも検討してみましょう

上記の方法で効果が不十分な場合は、窓の断熱リフォームを検討するのも良いでしょう。 窓を高性能な断熱窓に交換することで、大幅な断熱効果の向上を期待できます。 費用は高額になりますが、長期的な視点で見れば、ランニングコストの削減にも繋がります。 専門業者に相談し、最適なリフォームプランを提案してもらいましょう。

まとめ：総合的な対策で快適な空間を

2重サッシの出窓であっても、適切な対策を行うことで、室温を快適に保つことができます。 複数の対策を組み合わせることで、より効果を高めることができるでしょう。 まずは、冷気の侵入経路を特定し、状況に応じて最適な対策を選択してください。 快適な室内環境を実現し、暖かく過ごせる冬をお過ごしください。