畳の傷を修復する方法|擦り傷・へこみなど、畳の修復と予防策を徹底解説

畳の傷を修復したいのですが…我が家ではほとんどの部屋が畳なんですが、お客さんが来たりすると畳が擦れて画像の様になってしまいます。どうにかして元に戻す方法は無いでしょうか?

畳の傷の種類と修復方法

畳の傷は、その原因や程度によって修復方法が異なります。大きく分けて、擦り傷、へこみ、汚れの3種類があります。それぞれの特徴と修復方法を詳しく見ていきましょう。

1. 擦り傷の修復

お客様の来訪などで発生しやすい擦り傷は、畳表のイグサが擦り減って色が薄くなったり、毛羽立ったりした状態です。軽度の擦り傷であれば、専門業者に依頼せずとも、ご自身で修復できる場合があります。

  • 畳表の掃除:まず、掃除機やほうきで畳表の埃やゴミを丁寧に除去します。その後、乾いた布で優しく拭き、汚れを取り除きましょう。これだけで、目立たなくなる擦り傷もあります。
  • 補修用クレヨンやスプレーの使用:市販されている畳の補修用クレヨンやスプレーは、傷ついた部分の色を補正するのに役立ちます。イグサの色に合ったものを選び、少量ずつ丁寧に塗布してください。塗りすぎると、逆に目立ってしまうので注意が必要です。
  • ワックスの使用:畳専用のワックスを使用することで、表面を保護し、擦り傷の予防にも繋がります。ただし、ワックスの種類によっては、畳の色が変化したり、滑りやすくなったりする場合があるので、使用方法をよく確認し、薄く均一に塗布することが大切です。

専門業者への依頼:上記の応急処置でも改善しない場合は、畳の専門業者に修理を依頼することをおすすめします。専門業者は、傷の程度に合わせて適切な修復方法を選択し、より自然な仕上がりを実現してくれます。

2. へこみの修復

重いものを落としたり、強い衝撃を与えたりすることで、畳表にへこみが生じることがあります。へこみは、擦り傷よりも修復が難しく、専門業者への依頼が必須となるケースが多いです。

  • 専門業者への依頼:へこみの修復は、畳表を剥がして新しい畳表に交換する必要がある場合もあります。そのため、ご自身で修復しようとせず、専門業者に相談することを強くおすすめします。業者によっては、部分的な修復も可能な場合があります。

3. 汚れの修復

畳に付着した汚れは、種類によって適切な掃除方法が異なります。水拭きが可能な場合もありますが、畳の種類によっては変色やカビの原因となる可能性があるので注意が必要です。

  • 乾拭き:軽い汚れであれば、乾いた布で丁寧に拭き取ります。掃除機を使用するのも効果的です。
  • 湿拭き:水拭きをする場合は、固く絞った布を使用し、少量の水で拭いてください。その後、乾いた布でしっかりと水分を拭き取ることが重要です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液を使用することもできますが、必ず目立たない場所で試してから使用しましょう。
  • 専門クリーニング:頑固な汚れやカビが生えている場合は、専門の畳クリーニング業者に依頼することをおすすめします。専門業者では、特殊な洗浄機や洗剤を使用し、畳を傷つけることなく綺麗にクリーニングしてくれます。

畳の傷を予防するための対策

畳の傷を防ぐためには、日頃から適切なケアを行うことが大切です。

  • 足元の保護:畳の上を歩く際は、スリッパや靴下を着用しましょう。特に、ヒールのある靴や爪が長い靴は、畳に傷をつけやすいので注意が必要です。また、椅子やテーブルなどの家具の脚には、フェルトなどの保護材を付けることをおすすめします。
  • 定期的な掃除:定期的に掃除機をかけたり、乾いた布で拭いたりすることで、埃やゴミを取り除き、畳の傷みを予防することができます。汚れが蓄積すると、傷つきやすくなるため、こまめな掃除が重要です。
  • 湿度調整:畳は湿度によって状態が変化します。湿気が多いとカビが生えやすくなり、乾燥しすぎると割れやすくなります。適切な湿度を保つために、除湿機や加湿器を使用するなど、室内の湿度管理に気を配りましょう。
  • 直射日光の回避:直射日光が長時間当たる場所では、畳が乾燥し、傷みやすくなります。カーテンやブラインドなどで直射日光を避けるようにしましょう。
  • 定期的なメンテナンス:専門業者による定期的なメンテナンスを行うことで、畳の寿命を延ばし、傷みを予防することができます。専門業者に相談し、適切なメンテナンスプランを立てましょう。

専門家への相談

畳の修復やメンテナンスについて悩んでいる場合は、畳の専門業者に相談することをおすすめします。専門業者は、傷の状態や畳の種類などを的確に判断し、最適な修復方法や予防策を提案してくれます。インターネットで検索したり、近所の畳屋さんを探したりして、相談してみましょう。

まとめ

畳の傷は、その種類や程度によって修復方法が異なります。軽度の擦り傷であれば、ご自身で修復できる場合もありますが、へこみや頑固な汚れの場合は、専門業者に依頼することが必要です。また、日頃から適切なケアを行うことで、畳の傷みを予防することができます。美しい畳を長く保つために、上記のポイントを参考に、適切な対策を行いましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)