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グロッソスティグマの縦伸びの原因と対策
グロッソスティグマが縦に伸びてしまう原因は複数考えられます。質問者様の場合、照明、肥料、CO2、トリミング方法など、いくつかの要素を総合的に見直す必要があります。
1. 照明の光量不足の可能性
現状の照明(カミハタヴォルテス30Wホワイトと東芝ネオボールZレフランプ形22W昼光色)は、30cmキューブ水槽に対してやや不足している可能性があります。特に、ヴォルテスの寿命がメーカー寿命半年前であることを考慮すると、光量が低下している可能性が高いです。グロッソスティグマは、低光量でも育ちますが、高光量でこそ、横に広がる美しい絨毯状の育成が期待できます。
対策:
* 照明の交換または追加: ヴォルテスの交換を検討しましょう。同じヴォルテスでも、新しいものにすることで光量が増します。もしくは、LEDライトを追加することで光量を増強できます。高出力のLEDライトや、メタハラ照明への変更も効果的ですが、水槽環境への影響やコストも考慮する必要があります。
* 照明の距離調整: ヴォルテスを水面から3cmに近づけているとのことですが、グロッソスティグマの育成状況を見ながら、最適な距離を見つける必要があります。近すぎると葉焼けを起こす可能性があるので注意が必要です。
* 光周期の調整: 8時間/日の光周期は、グロッソスティグマにとって十分な時間かもしれませんが、水草の種類や水槽環境によって調整が必要な場合があります。様子を見ながら、光周期を調整してみましょう。
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2. 肥料のバランスと供給方法
底床に埋め込んだ固形肥料に加え、ADA beグリーンを毎日添加しているとのことですが、肥料のバランスが偏っている可能性があります。グロッソスティグマは、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)のバランスが重要です。
対策:
* 肥料の種類の見直し: 使用している肥料の成分比を確認し、必要に応じて肥料の種類や量を調整します。例えば、リン酸が不足している場合は、リン酸を多く含む肥料を追加する必要があります。
* 液肥の添加方法: 毎日適量添加しているとのことですが、添加量が多すぎると、逆に水草の生育を阻害する可能性があります。少量ずつ、様子を見ながら添加量を調整しましょう。
* 底床肥料の補充: 長期的に使用していると、底床肥料の効果が薄れてきます。定期的に底床肥料を補充することで、水草の生育を促進できます。
3. CO2添加量の確認
CO2添加量は1滴/3秒とのことですが、水槽のサイズや水草の種類、生体の種類によって最適な添加量は異なります。CO2添加量が不足していると、水草の生育が阻害され、縦伸びしやすくなります。
対策:
* CO2添加量の調整: 水草の生育状況やpH、KH値などを参考に、CO2添加量を調整します。pHコントローラーなどを利用して、CO2添加量を自動制御することもできます。
* CO2拡散器の見直し: CO2拡散器の種類によっては、CO2が水槽全体に均一に拡散されない場合があります。拡散効率の高いCO2拡散器を使用することで、CO2の吸収効率を向上させることができます。
4. トリミング方法の改善
トリミングは、グロッソスティグマの横への生育を促進するために重要です。しかし、先端部分を斜めに埋めて差し戻す方法では、効果が薄い可能性があります。
対策:
* ハサミで刈り込む: グロッソスティグマは、ハサミで刈り込むことで、より多くの芽を出し、横に広がります。
* 間引き: 込み合っている部分の株を間引くことで、光が底床まで届きやすくなり、横への生育を促進します。
5. その他の要因
* 水質: 水質が悪化していると、水草の生育が悪くなり、縦伸びしやすくなります。定期的な換水を行い、水質を良好に保ちましょう。
* 水流: 水流が弱いと、光合成に必要な栄養分が行き渡りにくくなり、縦伸びしやすくなります。フィルターやエアレーションなどで、適切な水流を作りましょう。
専門家の視点:アクアリストからのアドバイス
多くのアクアリストは、グロッソスティグマの育成には、高光量とCO2の適切な添加が不可欠だと考えています。また、定期的なトリミングと適切な肥料管理も、美しい絨毯状のグロッソスティグマを育成するために重要です。上記で挙げた対策を総合的に行うことで、グロッソスティグマの縦伸びを抑制し、理想的な育成状態に近づけることができます。
まとめ
グロッソスティグマの縦伸びは、光量不足、肥料バランス、CO2不足、トリミング方法など、複数の要因が複雑に絡み合っている可能性があります。それぞれの要因を丁寧に確認し、適切な対策を行うことで、美しいグロッソスティグマの絨毯を育成できるはずです。焦らず、一つずつ改善していくことが重要です。