新築住宅の間取り計画:ドア幅の選び方と家具配置のポイント

これから家を建てようと間取りやら仕様を検討中です。部屋のドアやトイレのドアはどのぐらいの幅が一般的でしょうか。補足として、実は、トイレドアの仕様に550mm幅、各部屋のドア仕様に650mm幅とありました。多分内枠の寸法だと思います。有効幅ではさらに小さくなるのでしょう。この幅では机などは部屋に入らないように思います。やはり狭いですよね。トイレのドアもずいぶん狭い気がしますが、いかがでしょうか。

一般的なドア幅と有効幅

新築住宅を計画する際、ドアの幅は重要な検討事項です。 550mm幅のトイレドアと650mm幅の部屋ドアは、確かに少し狭い印象を受けるかもしれません。これは、記載されている寸法がドア枠の寸法(内枠寸法)である可能性が高いためです。 ドア枠の内寸は、実際にドアが開閉できる有効幅よりも大きくなります。 有効幅は、ドア枠の内寸からドアの厚みと枠の厚みを引いた寸法です。 一般的なドアの厚みは30~40mm程度、枠の厚みも同様に30~40mm程度なので、有効幅は内枠寸法から60~80mm程度小さくなります。

つまり、550mmの内枠寸法のトイレドアであれば、有効幅は470~490mm程度、650mmの内枠寸法の部屋ドアであれば、570~590mm程度になります。この有効幅で、家具の搬入や通行のしやすさを判断する必要があります。

各部屋のドア幅:家具搬入と動線の確保

650mm幅(有効幅570~590mm)の部屋ドアは、一般的な住宅ではやや狭い部類に入ります。 特に、ベッドや大型の家具、あるいは複数人で同時に搬入する場合には、困難を伴う可能性があります。 スムーズな家具の搬入と部屋内での動線を確保するためには、700mm~800mmの有効幅が理想的です。 800mmあれば、ほとんどの家具を問題なく搬入でき、車椅子でも通行可能です。

部屋の用途とドア幅の検討

部屋の用途によって、適切なドア幅は異なります。

  • 寝室:750mm~800mm。ベッドやクローゼットなどの大型家具の搬入を考慮。
  • リビング:800mm以上。ソファやテーブルなどの大型家具の搬入、複数人の通行を考慮。
  • 子供部屋:700mm~750mm。成長に合わせて家具が入れ替えられる程度のゆとりが必要。
  • 書斎:700mm~750mm。机や書棚などの搬入を考慮。
  • キッチン:700mm~750mm。冷蔵庫や食器棚などの搬入と通行のしやすさを考慮。

トイレドア幅:使い勝手とプライバシーのバランス

550mm幅(有効幅470~490mm)のトイレドアは、狭いと感じる方が多いでしょう。 実際、車椅子を使用する方や、体の不自由な方が利用する場合には、非常に使いにくい幅です。 しかし、トイレの広さによっては、これ以上の幅を確保するのが難しいケースもあります。

トイレドア幅の改善策

狭いと感じる場合は、以下の点を検討してみましょう。

  • 開き戸から引き戸に変更:開き戸は開閉に必要なスペースが大きいため、引き戸に変更することで有効空間を広げることができます。
  • ドアの厚みを薄くする:ドアの厚みを薄くすることで、有効幅を広げることができます。ただし、防音性や断熱性との兼ね合いを考慮する必要があります。
  • トイレのレイアウトを見直す:トイレの配置や広さを再検討し、ドア幅を広げられる可能性を探る。

専門家の意見:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、ドア幅は、単なる通行のしやすさだけでなく、生活空間全体の使い勝手に大きく影響します。 特に、将来的なことを考慮すると、少し広めに設計しておくことが重要です。 高齢になった場合や、介護が必要になった場合でも、スムーズに移動できる空間を確保しておくことが大切です。 そのため、可能な限り、各部屋のドア幅は700mm以上、トイレドアは600mm以上を確保することをお勧めします。

まとめ:快適な住まいを実現するためのドア幅選び

ドア幅は、一見些細な部分のように思えますが、住まいの快適性に大きく影響する重要な要素です。 家具の搬入、通行のしやすさ、将来的な生活スタイルの変化などを考慮し、適切なドア幅を選択することが大切です。 今回の質問のように、設計図面を確認する際には、有効幅を必ず確認し、実際に家具を配置した際のイメージを事前に確認することを強くお勧めします。 必要であれば、建築士やインテリアコーディネーターに相談し、最適なプランを検討しましょう。 快適な住まいを実現するためには、細部への配慮が不可欠です。

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