新築マイホームの照明計画:リビングダイニング編

HMでマイホームを建てることになり、現在電気配線の打ち合わせ中です。そこで質問です。間取り図(URL省略)を参照ください。◆キッチンとダイニングスペースについて◆図面青枠のダイニングスペースはダクトレール+ペンダントライト×2、図面緑枠のキッチン通路はダウンライト×3、図面赤枠のキッチン調理場はダウンライト×2を予定しています。しかし、図面赤枠のキッチン調理場を、ダウンライト×2のままにするか、ダクトレール+ペンダントライト×2にするか迷っています。インテリアとしての見た目や使い勝手について「こっちの方がこうだから良いよ」といったアドバイスを頂ければと思います。◆リビングルームについて◆図面黄枠がリビングルームで中央に調光タイプのシーリングライトを予定しており、図面緑の塗り潰しがTVボード(150cm~200cmを予定)です。映画を見る時や夜遅い時間帯などはシーリングライトの灯りを暗くしてTVを見たいと思っています。ただそれだと目に良くないので、TVボードの背面壁にブラケット×2(図面赤の塗り潰し)もしくはTVボードの上辺りにダウンライト×3(図面青の塗り潰し)のどちらかを設置しようと思います。この場合、ブラケット×2だけでは明るさ不足でしょうか?ブラケットは(URL省略)のようなタイプを予定しています。又、ブラケットを設置する場合、高さに基準などはあるのでしょうか?高い買い物の為、なるべく失敗したくありません。良いアドバイスをいただければと思います。

キッチンとダイニングの照明計画:ペンダントライトとダウンライトの比較

キッチンとダイニングの照明計画は、使い勝手とインテリアの両面から検討する必要があります。特に、調理スペースの照明は作業効率に直結するため、慎重な選択が求められます。

ダウンライト×2の場合

現在、キッチン調理場にダウンライト2つを計画されていますが、これは一般的な配置です。メリットは、均一な明るさを確保できる点と、すっきりとした見た目です。しかし、デメリットとして、光が直接当たるため、まぶしさを感じたり、陰影が少なく料理の細部が見えにくい場合があります。また、光源が天井に集中するため、空間の立体感が不足する可能性もあります。

ダクトレール+ペンダントライト×2の場合

ダクトレールとペンダントライトの組み合わせは、デザイン性の高さから人気があります。ペンダントライトの位置を自由に調整できるため、作業スペースに光を集中させたり、ダイニングテーブルの上を明るく照らすなど、柔軟な対応が可能です。また、ペンダントライトの種類も豊富で、インテリアのアクセントにもなります。ただし、配線が露出するため、すっきりとしたデザインを好む方には不向きかもしれません。また、ペンダントライトのサイズやデザインによっては、圧迫感を感じる可能性もあります。

最適な照明プランの提案

ご自宅の間取り図を拝見すると、キッチンとダイニングが一体となった空間であることがわかります。そのため、両方のスペースを考慮した照明計画が必要です。

  • ダイニングスペース:ダクトレール+ペンダントライト×2の計画は、デザイン性と機能性を兼ね備えており、最適な選択です。ペンダントライトは、ダイニングテーブルの上を明るく照らすように配置しましょう。異なる高さやデザインのペンダントライトを組み合わせることで、より個性的な空間を演出できます。
  • キッチン調理スペース:ダクトレール+ペンダントライト×1を追加することをお勧めします。ダウンライト2つだけでは、作業スペース全体を明るく照らすには不十分な可能性があります。ペンダントライトをシンクの上やコンロの上などに配置することで、作業効率が向上します。また、ダウンライトは全体照明として残し、ペンダントライトは補助照明として活用することで、明るさとデザイン性の両立が可能です。

この配置にすることで、ダイニングとキッチンの両方に十分な明るさを確保しつつ、デザイン性も両立できます。

リビングルームの照明計画:ブラケットライトとダウンライトの比較

リビングルームの照明計画では、TV視聴時の明るさと、その他の時間帯の明るさのバランスが重要です。

ブラケットライト×2の場合

ブラケットライトは、壁に取り付けるため、省スペースで設置できます。また、間接照明として使用することで、柔らかな光でリラックスした雰囲気を演出できます。しかし、明るさが不足する可能性があります。特に、PanasonicのmLGB81412LB1のような比較的コンパクトなブラケットライトの場合、2つでは全体を明るく照らすには不十分かもしれません。

ダウンライト×3の場合

ダウンライトは、天井に埋め込むため、すっきりとした見た目になります。また、広い範囲を明るく照らすことができます。しかし、TVボードの上部に設置する場合、TV画面に光が反射してまぶしく感じる可能性があります。

リビングルーム照明プランの提案

TV視聴時のまぶしさや明るさ不足を防ぐために、以下のプランを提案します。

  • メイン照明:調光機能付きシーリングライトは、明るさを調整できるため、TV視聴時や夜間など、状況に応じて適切な明るさに調整できます。これは非常に有効な選択です。
  • 補助照明:TVボードの背面壁に、明るめのブラケットライトを2つ設置します。PanasonicのmLGB81412LB1のようなタイプでは明るさが不足する可能性があるため、より明るめの、もしくはサイズが大きいブラケットライトを選択することをお勧めします。明るさを確認するために、事前にショールームなどで実物を見て確認することをお勧めします。また、ブラケットライトの高さは、TVボードの上端から約150~180cm程度に設置するのが一般的です。ただし、これはあくまで目安であり、TVボードの高さや、ご自身の身長などを考慮して調整する必要があります。
  • 間接照明:さらに、間接照明としてフロアスタンドやテーブルランプなどを追加することで、よりリラックスした雰囲気を演出できます。間接照明は、メイン照明だけでは表現できない奥行きや立体感を生み出し、空間をより魅力的に演出します。

このプランでは、メイン照明と補助照明を組み合わせることで、TV視聴時にも十分な明るさを確保しつつ、まぶしさを軽減できます。また、間接照明を追加することで、より快適な空間を演出できます。

専門家の視点:照明計画における注意点

照明計画は、専門家である照明デザイナーに相談することも有効です。照明デザイナーは、空間の雰囲気や用途に合わせて最適な照明プランを提案してくれます。特に、新築住宅では、配線工事の段階で照明計画を決定する必要があるため、専門家のアドバイスを受けることで、後から後悔する可能性を減らすことができます。 照明計画では、以下の点にも注意しましょう。

  • 明るさ:各部屋に必要な明るさを計算し、適切な照明器具を選びましょう。明るさの単位はルクス(lx)で表されます。
  • 色温度:色温度は、光の色の暖かさを表す指標です。ケルビン(K)で表され、数値が低いほど暖色系、数値が高いほど寒色系になります。リビングダイニングでは、3000K~5000K程度の暖色系の照明がおすすめです。
  • 演色性:演色性とは、光の色の再現性を表す指標です。Ra(演色評価数)で表され、数値が高いほど、自然な色で物を見ることができます。Ra80以上が理想的です。
  • スイッチの配置:スイッチの位置や数を適切に計画しましょう。特に、複数の照明器具を使用する場合は、それぞれの器具を個別に操作できるスイッチを設けることが重要です。

まとめ

照明計画は、住まいの快適性や雰囲気を大きく左右する重要な要素です。今回のアドバイスを参考に、ご自身のライフスタイルや好みに合った照明計画を立て、快適な住空間を実現してください。

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