Contents
換気扇の選び方:サイズ、風量、タイプ
33平米の事務所で匂い問題を抱えているとのこと、換気扇の能力不足が原因と考えられます。25cm角の換気扇では、匂いの強いものの換気には不十分だったのでしょう。適切な換気扇を選ぶには、以下の点を考慮する必要があります。
1. 換気扇のサイズ
現在の25cm角からサイズアップが必要なのは間違いありません。しかし、単純にサイズを大きくするだけでは効果がない場合があります。なぜなら、換気扇の能力はサイズだけでなく、風量(毎分換気量:m³/min)によって大きく左右されるからです。33平米の事務所の適切な風量は、用途や匂いの強さによって異なりますが、一般的には1時間あたり5~6回の換気が推奨されます。換気回数を求める計算式は、以下の通りです。
換気回数 = (換気扇の風量[m³/min] × 60[min/h])/ 部屋の体積[m³]
この式から、必要な風量を逆算できます。33平米の部屋の高さを仮に2.4mとすると、部屋の体積は約79.2m³となります。1時間あたり5回の換気を目指す場合、必要な風量は、以下のようになります。
必要な風量 = (79.2m³ / 5回) / 60min = 約0.264m³/min
この風量を達成できる換気扇を選ぶ必要があります。25cm角より大きい、30cm角やそれ以上の換気扇を検討しましょう。ただし、単にサイズが大きいから良いというわけではありません。風量を確認することが重要です。
2. 換気扇の風量
換気扇を選ぶ上で最も重要なのが風量です。カタログに記載されている「風量」を確認し、先ほど計算した必要な風量を満たしているかを確認しましょう。風量が大きすぎると騒音が大きくなる可能性があり、小さすぎると換気が不十分になります。適切な風量を選ぶことが、快適な環境を作る上で重要です。
3. 換気扇の種類
換気扇には、様々な種類があります。
- 軸流ファン式:構造がシンプルで安価。比較的コンパクト。ただし、風圧が弱いため、長いダクトには不向き。
- シロッコファン式:風圧が強く、長いダクトにも対応可能。静音性も高い傾向にある。価格はやや高め。
- 換気扇の種類:壁掛け式、天井埋込式、窓枠式など、設置場所に合わせて選びましょう。
あなたのケースでは、下向きのダクトがあるため、風圧が強いシロッコファン式がおすすめです。
4. 事務所側の制約と吸気口
事務所側に手を加えられないという制約があるため、換気扇の設置場所やダクトの変更は難しいでしょう。自室に吸気口があるのは、換気効率を高める上で有利です。吸気口からの空気の流れを妨げないように、換気扇の設置場所や風向きを考慮しましょう。
換気扇交換の手順
1. 既存換気扇の調査:現在使用している換気扇の型番を確認し、仕様を把握します。これは、新しい換気扇を選ぶ際に重要な情報となります。
2. 新しい換気扇の選定:風量、サイズ、種類、騒音レベルなどを考慮して、適切な換気扇を選びましょう。専門店で相談するのも良いでしょう。
3. 換気扇の購入:選んだ換気扇を購入します。オンラインショップやホームセンターなどで購入できます。
4. 換気扇の交換:既存の換気扇を取り外し、新しい換気扇を取り付けます。電気工事が必要な場合もありますので、専門業者に依頼することをお勧めします。
5. 動作確認:交換後、換気扇が正常に動作するかを確認します。
専門家への相談
換気扇の交換は、電気工事の知識が必要な場合もあります。安全に作業を行うため、専門業者に依頼することを強くお勧めします。特に、ダクトの接続や電気配線の作業は、専門家の知識と技術が必要です。
まとめ
33平米の事務所で匂い問題を解決するには、適切な風量の換気扇を選ぶことが重要です。サイズだけでなく、風量、種類、設置場所などを考慮し、必要に応じて専門家に相談しましょう。換気扇の交換は、快適な作業環境を作る上で重要なステップです。適切な換気扇を選んで、快適な空間を実現してください。