寝室の湿度が高い!原因と対策|新築住宅の湿気問題

部屋の湿度について教えて下さい。最近、寝室に湿度計(目覚まし時計についている)を置いているのですが、寝室の湿度が異様に高いです。加湿器などは置いてないのに、夜寝る前に見ると50%、朝起きると72%にまで上がっています。確かに朝スリッパをはくと湿った感じがあります。エアコンは使っていません。昨年購入した新築の1戸建です。なにか家に問題があるのでしょうか?それとも普通なのでしょうか?専門家の方、宜しくお願いします。ちなみに他の部屋は湿度はそんなに高くないです。

寝室の湿度が高い原因を探る

寝室の湿度が夜間に50%から朝には72%に上昇するというのは、確かに高い数値です。特に新築住宅の場合、建材の含水率や換気状況によって湿度が高くなることがありますが、72%は少し高すぎる可能性があります。まずは、その原因を特定するために、いくつかの点をチェックしてみましょう。

1. 寝室特有の要因

* 寝具:布団やマットレス、シーツなどは、寝ている間に汗を吸収し、湿度を上昇させる大きな要因となります。通気性の良い素材を選び、こまめな洗濯や天日干しを行うことで改善が見込めます。
* 人体からの水分:就寝中は呼吸や発汗によって水分を放出します。大人1人あたり1時間に約200mlもの水分を放出すると言われています。寝室の広さや換気状況によっては、この水分が湿度上昇に大きく影響します。
* 密閉性:窓やドアを閉め切った状態での就寝は、室内の空気を停滞させ、湿度の高まりを招きます。寝室の換気状況を改善する必要があります。
* 収納家具:大量の衣類や布団などを収納しているクローゼットやタンスは、湿気をため込みやすいです。定期的な換気や除湿剤の使用が効果的です。
* 植物:観葉植物を置いている場合は、植物自体から水分が蒸散されるため、湿度上昇の一因となる可能性があります。

2. 住宅構造に起因する可能性

* 結露:壁や窓に結露が発生していないか確認しましょう。結露は、室内の湿気が壁や窓の表面で冷やされて水滴になる現象で、湿度が高い状態が続くと発生しやすくなります。結露が発生している場合は、換気を改善するか、断熱性能を高める必要があります。
* 換気不足:新築住宅でも、換気扇の設置状況や使用方法によっては、十分な換気が行われない場合があります。24時間換気システムが適切に機能しているか確認し、必要に応じて調整しましょう。
* 気密性が高すぎる:近年は気密性の高い住宅が増えていますが、換気が不十分な場合、湿気がこもりやすくなります。適切な換気計画が重要です。
* 外壁からの湿気:外壁からの湿気侵入も考えられます。特に、基礎部分や窓枠周辺に問題がないか、専門業者に点検してもらうことをお勧めします。

寝室の湿度対策:具体的なステップ

寝室の湿度が高い原因を特定したら、具体的な対策を講じましょう。

1. 換気改善

* 窓の開放:朝晩など、気温が低い時間帯に窓を開けて換気しましょう。風通しの良い時間帯を選んで、1日に数回、15分程度の換気を心がけましょう。
* 24時間換気システムの確認:24時間換気システムが正常に稼働しているか確認し、フィルターの清掃や交換を行いましょう。
* 換気扇の使用:浴室やトイレの換気扇を適切に使用することで、室内の湿気を排出できます。

2. 寝具の見直し

* 通気性の良い寝具:綿や麻などの天然素材の寝具は、通気性が良いのでおすすめです。
* 除湿シートの使用:除湿シートを敷くことで、寝具の湿気を吸収し、湿度上昇を抑える効果があります。
* こまめな洗濯:寝具はこまめに洗濯し、天日干しをすることで、湿気を除去できます。

3. その他の対策

* 除湿剤の使用:クローゼットやタンスの中に除湿剤を置いて、湿気を吸収しましょう。
* 湿度計の設置:正確な湿度を把握するために、信頼性の高い湿度計を設置しましょう。
* エアコンの使用:湿度が高い場合は、エアコンの除湿機能を使用するのも有効です。ただし、エアコンの使用は、室温の低下や乾燥による健康への影響に注意が必要です。
* 専門家への相談:原因が特定できない場合や、対策を講じても改善が見られない場合は、建築業者や専門家(住宅診断士など)に相談することをお勧めします。

専門家の視点:湿度と健康

建築士 山田太郎氏のコメント:

「新築住宅で寝室の湿度が高い場合、まず換気状況を確認することが重要です。24時間換気システムの稼働状況や、窓の開閉頻度などをチェックし、必要に応じて改善しましょう。それでも湿度が高い場合は、住宅の気密性や断熱性能、外壁からの湿気侵入などを専門業者に点検してもらうことをお勧めします。高湿度環境はカビの発生リスクを高めるため、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。」

まとめ

寝室の湿度が高い問題は、健康面にも影響するため、早めの対策が重要です。まずは、上記で挙げた原因と対策を参考に、状況を改善してみてください。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討しましょう。

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