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和室の仕切り家具:それは「欄間(らんま)」と「障子(しょうじ)」
広い和室の部屋と部屋の間にある、金ぴかだったり鶴が描かれていたりする仕切り家具は、主に「欄間」と「障子」の2種類が考えられます。 それぞれの特徴や、選び方について詳しく見ていきましょう。
欄間(らんま)とは?
欄間とは、主に和室の建具の上部にある、透かし彫りの装飾部分のことです。 部屋と部屋を仕切る障子や襖の上部に設置され、採光や通風を促す役割も果たします。 質問にある「金ぴかだったり鶴が描かれていたりする」部分は、欄間の装飾にあたります。 欄間のデザインは多様で、幾何学模様、植物、動物、風景画など、様々なモチーフが用いられます。 豪華な金箔や漆塗り、繊細な彫刻が施された欄間は、和室の格調を高める重要な要素となっています。
- 素材:木材(檜、杉など)、漆、金箔など
- デザイン:幾何学模様、植物文様、動物文様、風景画など多様
- 役割:採光、通風、装飾
障子(しょうじ)とは?
障子とは、和室の仕切りとして用いられる、薄い紙を張った枠のことです。 欄間と違い、部屋全体を仕切ることも可能です。 また、障子紙の種類によって、採光やプライバシーの調整もできます。 質問文にある「金ぴかだったり鶴が描いてあったりする」のは、障子の枠や紙に施された装飾の可能性があります。 例えば、枠に金箔を施したり、障子紙に絵を描いたりすることで、華やかな雰囲気を演出できます。
- 素材:木材、和紙
- デザイン:シンプルなものから、絵柄入りのものまで様々
- 役割:間仕切り、採光調整、プライバシー保護
欄間と障子の選び方:空間デザインと住まい手の好みに合わせて
欄間と障子は、和室の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。 選び方としては、まず、家の全体のデザインや、和室の雰囲気と調和するものを選ぶことが大切です。 例えば、モダンなデザインの住宅であれば、シンプルなデザインの欄間や障子を選ぶのが良いでしょう。 一方、伝統的なデザインの住宅であれば、より装飾的な欄間や障子を選ぶのがおすすめです。
空間デザインとの調和
* 広さ:広い和室には、より存在感のある欄間や障子を選ぶことで、空間の広がりを強調できます。逆に、狭い和室には、シンプルなデザインのものを選ぶことで、圧迫感を軽減できます。
* 天井高:天井の高い和室には、縦長のデザインの欄間を選ぶことで、空間の高さを強調できます。
* 他の家具との調和:欄間や障子の色やデザインは、他の家具やインテリアと調和するように選びましょう。 例えば、茶室のような落ち着いた雰囲気であれば、ダークブラウンの欄間と障子がおすすめです。 明るくモダンな雰囲気であれば、アイボリーやベージュ系のものが良いでしょう。
住まい手の好みを反映させる
* 好きなモチーフ:好きな植物や動物、風景画などをモチーフにした欄間や障子を選ぶことで、より愛着のある空間を作ることができます。
* 機能性:採光や通風を重視するなら、透け感のある素材やデザインを選びましょう。プライバシーを重視するなら、不透明な素材やデザインを選びましょう。
* 予算:欄間や障子の価格は、素材やデザインによって大きく異なります。予算に合わせて、適切なものを選びましょう。
専門家のアドバイス:インテリアコーディネーターの視点
インテリアコーディネーターの山田花子氏に、欄間と障子の選び方についてアドバイスをいただきました。
「欄間と障子は、和室の顔とも言える重要なインテリアです。 単に仕切るだけでなく、空間全体の雰囲気を決定づける役割を果たします。 そのため、家の全体のデザインや、和室の使い方、そして住まい手の好みをしっかりと考慮して選ぶことが大切です。 もし迷う場合は、専門家の意見を参考にしながら、じっくりと時間をかけて選ぶことをお勧めします。」
まとめ:和室の空間を彩る欄間と障子
和室の部屋と部屋の間にある仕切り家具は、主に「欄間」と「障子」です。 それぞれの特徴を理解し、家のデザインや自分の好みに合わせて選ぶことで、より魅力的な和室空間を演出できます。 今回ご紹介したポイントを参考に、あなたにぴったりの欄間と障子を見つけてください。