ユニットバス排水管詰まりの原因と対処法

ユニットバスの排水管詰まりは、特に髪の毛が原因となるケースが多く見られます。放置すると排水が悪くなり、浴槽に水が溜まったままになったり、悪臭の原因になったりと、生活に大きな支障をきたします。今回は、賃貸住宅でも安心して実践できる、髪の毛による排水管詰まりの解消方法を詳しく解説します。業者に依頼する前に、ぜひ試してみてください。

詰まりの原因特定と予防策

排水管詰まりの原因を特定することは、適切な対処法を選択する上で非常に重要です。髪の毛以外にも、石鹸カスや皮脂、洗髪剤の残りなどが詰まりの原因となることがあります。

• 髪の毛の蓄積：最も一般的な原因です。排水口のヘアキャッチャーを使用していない、もしくは使用していても定期的な清掃が不十分な場合に起こりやすいです。
• 石鹸カスや皮脂：長期間にわたって排水口を清掃しないと、石鹸カスや皮脂が蓄積し、髪の毛と絡み合って詰まりを引き起こします。
• 洗髪剤などの残り：シャンプーやコンディショナーなどの粘性のある成分が、排水管の内壁に付着し、詰まりの原因となることがあります。
• 異物の混入：指輪やアクセサリーなどの小さな異物が排水口に流れ込み、詰まりを引き起こす可能性もあります。

予防策としては、排水口にヘアキャッチャーを装着し、定期的に清掃することが重要です。また、浴槽のお湯を抜く前に、排水口にぬるま湯を流すことで、石鹸カスや皮脂を洗い流す効果が期待できます。さらに、定期的に排水口の清掃を行うことで、詰まりを未然に防ぐことができます。

自分でできる排水管詰まりの解消方法

業者を呼ばずに自分で排水管詰まりを解消するには、いくつかの方法があります。ここでは、賃貸住宅でも安心して使える方法をいくつか紹介します。

1. 排水口のヘアキャッチャーを取り除き、詰まりを確認する

まず、排水口のヘアキャッチャーを取り外して、そこに髪の毛が絡まっているかを確認します。もし髪の毛が大量に絡まっている場合は、それを取り除くだけで詰まりが解消される可能性があります。

2. 重曹と熱湯を使う方法

重曹と熱湯は、排水管の詰まりを解消する効果的な方法として知られています。

• 排水口に重曹を約100g投入します。
• その上から、熱湯を約1リットルゆっくりと注ぎます。
• 30分ほど置いてから、熱湯をさらに1リットル注ぎます。
• 排水口から水を流して、詰まりが解消されたか確認します。

重曹は、アルカリ性で油汚れを分解する効果があります。熱湯は、油汚れや髪の毛を溶かし、排水管をスムーズに流す効果があります。ただし、ユニットバスによっては、熱湯の使用が推奨されていない場合があるので、取扱説明書をよく確認してください。

3. パイプクリーナーを使う方法

市販のパイプクリーナーを使用するのも効果的な方法です。様々な種類のパイプクリーナーがありますが、髪の毛の詰まりに効果的なものを選びましょう。 使用する際には、必ず製品の説明書をよく読んでから使用してください。

• パイプクリーナーを指定量排水口に注ぎ込みます。
• 数時間放置します（製品によって異なります）。
• その後、大量の水を流して洗い流します。

パイプクリーナーを使用する際は、換気を十分に行い、ゴム手袋を着用するなど、安全に配慮しましょう。また、賃貸住宅の場合は、使用前に管理会社に確認することをお勧めします。

4. ワイヤーハンガーを使う方法（応急処置として）

最終手段として、ワイヤーハンガーを加工して排水口に差し込み、髪の毛を引っ掛けて取り除く方法があります。

• ワイヤーハンガーを真っ直ぐに伸ばし、先端をフック状に曲げます。
• 排水口にゆっくりと差し込み、髪の毛を引っ掛けて取り除きます。

この方法は、排水管を傷つける可能性があるため、あくまでも応急処置として使用してください。

専門業者への依頼

上記の方法を試しても詰まりが解消されない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。専門業者は、高圧洗浄機などを使って、詰まりを確実に解消してくれます。また、排水管の修理や交換が必要な場合にも対応してくれます。

賃貸住宅の場合は、管理会社に連絡し、修理を依頼するのが一般的です。

まとめ

ユニットバスの排水管詰まりは、適切な対処法をとれば、自分で解消できる可能性が高いです。しかし、自分で解決できない場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。日頃から排水口の清掃をこまめに行うことで、詰まりを予防し、快適なバスタイムを過ごしましょう。 インテリアの快適さも、清潔なバスルームがあってこそ。 排水管の詰まりは、見た目には分かりにくいですが、生活の質を大きく左右する問題です。早めの対処を心がけましょう。