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ベランダウレタン防水の膨れの原因と適切な補修方法
ベランダのウレタン防水が膨れている原因は様々です。経年劣化によるウレタンの硬化やひび割れ、下地からの湿気の上昇、施工不良などが考えられます。特に、既存のシートが膨れていることから、下地からの湿気や施工不良の可能性が高いと言えるでしょう。雨漏りがしていないのは幸いですが、放置すると雨漏りに繋がる可能性もありますし、見た目も美しくありません。
今回のように、既に部分的な修繕がされているにも関わらず、再度膨れが発生している状況では、根本的な原因に対処する必要があります。単に膨れた部分を補修するだけでは、同じ箇所に、あるいは別の箇所に再び膨れが生じる可能性が高いです。
根本的な解決策:部分補修ではなく、全面改修がおすすめ
10㎡程度のベランダであれば、部分的な補修よりも、全面的な防水改修を検討することをお勧めします。理由は以下の通りです。
- 根本原因への対処:全面改修することで、下地処理をきちんと行い、湿気の上昇を防ぐことができます。これにより、膨れの再発リスクを大幅に軽減できます。
- 仕上がりの美しさ:つぎはぎの跡が目立たなくなり、ベランダ全体が美しく仕上がります。グレーの落ち着いた色合いの防水材を選べば、より洗練された印象になります。
- 長期的なコスト削減:部分的な修繕を繰り返すよりも、一度の全面改修の方が、長期的に見てコストを抑えられる可能性が高いです。何度も補修費用を支払うよりも、安心できる長期的な対策となります。
- 安心の保証:多くの業者では、全面改修には一定期間の保証が付帯します。万が一、問題が発生した場合も安心です。
費用を抑えるための工夫
全面改修は、部分補修に比べて費用が高くなる可能性がありますが、いくつかの工夫で費用を抑えることができます。
- 複数の業者から見積もりを取る:複数の業者に見積もりを依頼し、価格を比較することで、最適な業者を選ぶことができます。相見積もりを取ることで、価格交渉も可能です。
- 工事時期の検討:繁忙期を避けて工事を行うことで、費用を抑えることができます。通常、春から秋にかけてが繁忙期です。
- 材料の選択:高価な材料ではなく、コストパフォーマンスの良い材料を選択することで、費用を抑えることができます。ただし、品質にも配慮が必要です。
- DIYの検討(一部):下地処理など、比較的簡単な作業は、DIYで対応することで費用を抑えることができます。ただし、防水工事そのものは専門業者に依頼することをお勧めします。
具体的な改修方法と費用
ベランダの防水改修には、いくつかの方法があります。
1. ウレタン防水
従来から広く使われている方法です。比較的安価ですが、経年劣化による膨れの発生リスクがあります。今回の状況を考えると、再度膨れる可能性が高いので、おすすめしません。
2. 塗膜防水
ウレタン防水よりも耐久性が高いのが特徴です。様々な色があり、グレーなどの落ち着いた色も選べます。費用はウレタン防水よりやや高くなりますが、長持ちするので、長期的なコストパフォーマンスは高いです。
3. シート防水
ゴムシートや塩ビシートなどを用いる方法です。耐久性が高く、比較的安価です。しかし、既存のシートと重ねて施工すると、厚みが増し、仕上がりが不自然になる可能性があります。
4. FRP防水
ガラス繊維強化プラスチックを用いた防水方法です。非常に耐久性が高く、長持ちしますが、費用は高額になります。
費用について
10㎡程度のベランダの防水改修費用は、改修方法や業者によって異なりますが、塗膜防水で15万円~30万円程度、シート防水で10万円~20万円程度が目安です。FRP防水は、さらに高額になります。正確な費用は、業者に見積もりを依頼する必要があります。
専門家の視点
防水工事は専門的な知識と技術が必要です。DIYで施工する場合、防水効果が不十分になり、雨漏りの原因となる可能性があります。ベランダの下が部屋になっているため、雨漏りは絶対に避けなければなりません。そのため、専門業者に依頼することを強くお勧めします。
信頼できる業者を選ぶためには、以下の点をチェックしましょう。
- 施工実績:多くの施工実績がある業者を選びましょう。
- 保証:施工後の保証期間を確認しましょう。
- 資格:防水工事士などの資格を持つ業者を選びましょう。
- 口コミ:インターネットなどで口コミを確認しましょう。
まとめ
ベランダのウレタン防水が膨れている場合、部分的な補修ではなく、全面改修を検討することをお勧めします。費用はかかりますが、長期的にはコストを抑え、美しく安全なベランダを実現できます。複数の業者から見積もりを取り、最適な方法と業者を選びましょう。