アパート退去時の敷金返還と床のカビ問題:8万円の請求にどう対応すべき?

アパートの敷金返還について、質問です。先日5年間住んでいたアパートを退去しました。床の損傷がひどいため余分に払って欲しいといわれました。過失はないと思いますが、支払い義務はあるのでしょうか。 床の損傷とは部屋の角がカビてとれないとのこと。業者は床の張替えが必要だが、表面をコーティングする処置なら安く済むといっているそうです。ただ、自分が住んでいた時から部屋の湿度がすごく、スーツもカビが発生するなど悩まされていました。対策として、除湿機を別途購入し、夏場はクローゼットに向かって風をあてていました。もちろん、一年中クローゼットの扉は閉められず開けっ放しでした。そのような状態でカビが原因で床のリフォームを要求されるのは腑に落ちません。 部屋はフローリングの7.3畳の1ルームです。大家さんには請求額が高額なので、写真を送って欲しいと伝えてあります。カビがひどかった場合、支払い義務はあるのでしょうか? なお、要求額は8万円(大家も一部負担した差額とのこと)で、家賃は6万円でした。 よろしくお願いします。 写真は届き次第アップしたいと思います。

敷金返還と床のカビ問題:よくあるトラブルと解決策

5年間居住したアパートからの退去時、床のカビによる損傷を理由に8万円の追加費用を請求されたとのこと。これはよくあるトラブルです。しかし、ご自身の努力にもかかわらずカビが発生していた状況から、全額負担の必要性は低いと考えられます。以下、具体的な対応策を解説します。

1. 写真の確認と専門家の意見

まず、大家さんから送られてくる写真を入念に確認しましょう。カビの発生状況、範囲、程度を正確に把握することが重要です。写真だけでは判断が難しい場合は、不動産鑑定士や建築士などの専門家に見てもらうことをお勧めします。専門家は、カビの発生原因、損傷の程度、そして居住者の責任の有無について客観的な意見を提示してくれます。この専門家の意見は、後の交渉において強力な武器となります。

2. カビ発生の原因究明

アパートの構造的な問題、つまり建物の老朽化や換気不足が原因でカビが発生していた可能性も考慮する必要があります。5年間、除湿機を使用し、クローゼットの扉を開け放つなど、湿度対策に努力されていたにもかかわらずカビが発生していたという点は重要なポイントです。大家さんの管理責任を問える可能性があります。

3. 過去の状況を記録

過去の状況を記録しておくことは非常に重要です。例えば、除湿機の購入時期や使用状況、大家さんへのカビの発生に関する相談記録などがあれば、ご自身の努力と大家さんの対応(または無対応)を証明する証拠となります。メールや手紙などの記録があれば、それを提示しましょう。もし、口頭で相談していた場合は、その内容をメモに残しておきましょう。

4. 相場価格の調査

8万円という金額が妥当かどうかを判断するために、床のコーティングや張替えの相場価格を調査しましょう。複数の業者に見積もりを取ったり、インターネットで相場を調べたりすることで、請求額の妥当性を判断することができます。もし、相場価格よりも高額な場合は、その点を交渉材料として使用できます。

5. 交渉方法

大家さんとの交渉は、冷静かつ丁寧に行いましょう。感情的になるのではなく、事実を基に、専門家の意見や相場価格などを提示しながら、請求額の減額または撤回を交渉します。

6. 具体的な交渉例

「大家さん、写真を確認しました。カビの程度は〇〇程度だと判断しました。専門家に見てもらったところ、建物の老朽化や換気不足も原因として考えられるとのことでした。また、床のコーティングの相場は〇〇円程度だと分かりました。そのため、8万円という金額は高すぎるように思います。〇〇円程度であれば負担できます。」といったように、具体的な金額を提示しながら交渉を進めましょう。

7. それでも合意に至らない場合

交渉がまとまらない場合は、弁護士や司法書士に相談することを検討しましょう。彼らは法律的な知識に基づいて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

7.3畳1ルームにおけるカビ対策:予防と改善

7.3畳の1ルームは、どうしても湿気がこもりやすい環境です。以下に、カビ対策の具体的な方法をまとめます。

  • 換気:こまめな換気は必須です。窓を開け放つだけでなく、換気扇も活用しましょう。特に、浴室やキッチンを使用後は必ず換気をしましょう。
  • 除湿:除湿機を使用するだけでなく、除湿剤も併用すると効果的です。クローゼットの中にも除湿剤を置いておきましょう。
  • 清掃:定期的な清掃はカビの発生を予防する上で非常に重要です。特に、水回りや壁の隅などは丁寧に清掃しましょう。
  • 家具の配置:家具を壁にピッタリとつけず、少し隙間を開けて配置することで、空気の循環を良くすることができます。
  • 湿度計の設置:湿度計を設置して、室内の湿度を常にチェックしましょう。湿度が高い場合は、すぐに換気や除湿を行いましょう。

専門家の視点:不動産鑑定士からのアドバイス

不動産鑑定士の視点から見ると、このケースでは、カビの発生原因が居住者の過失によるものか、建物の老朽化や管理不足によるものかを判断することが重要です。写真だけでは判断が難しい場合、現場調査が必要になることもあります。また、類似物件の事例を参考に、妥当な修繕費用を判断することも重要です。

まとめ

敷金返還問題は、冷静な対応と証拠の確保が重要です。専門家の意見を参考に、大家さんと交渉を行い、納得のいく解決を目指しましょう。

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