アスベスト含有の可能性のある天井のリフォームと安全対策

心配です。アスベストが使用されている部屋。コンテナみたいな4畳位の部屋をもらってきて改装して休憩所に使用しています。改装する際にカビていた天井などを剥がしたのですがアスベストらしき灰色のごわごわしたものが吹き付けてあるような天井でした。多分アスベストだろうということだったのですが、そこにボードみたいなのを貼り付けて休憩所として使用しているのですが大丈夫でしょうか?とても心配です。

アスベストの可能性と危険性

ご心配されているように、ご指摘の「灰色のごわごわした吹き付け材」は、アスベストの可能性が高いです。アスベストとは、かつて建材などに広く使用されていた鉱物繊維で、吸い込むと肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす危険性があります。特に、古い建物やコンテナのような構造物では、アスベストの使用が懸念されます。 既存の建材にアスベストが含まれている可能性がある場合、安易な改修は非常に危険です。 自己判断でリフォームを行うのではなく、専門家の判断を仰ぐことが最優先です。

アスベストの簡易検査と専門家への依頼

まず、アスベストの有無を確実に確認する必要があります。 ご自身で判断するのは危険なので、専門業者に依頼して簡易検査を行うことを強くお勧めします。簡易検査は、アスベスト含有の可能性を判断するもので、専門家が現場で採取したサンプルを分析機関に送り、アスベストの種類や含有率を調べます。 簡易検査の結果、アスベストが確認された場合は、より詳細な調査が必要になります。

簡易検査を依頼する際には、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。 費用や検査方法、報告書の提出内容などを確認し、信頼できる業者を選びましょう。 国土交通省のホームページなどでも、アスベストに関する情報や、信頼できる業者を探すための情報が提供されています。

簡易検査の流れ

1. **業者への連絡と現場調査:** 業者に連絡し、現場の状況を説明して調査を依頼します。
2. **サンプル採取:** 業者が必要な箇所からサンプルを採取します。
3. **分析機関への送付と分析:** 採取したサンプルを分析機関に送って分析を行います。
4. **結果報告:** 分析結果が報告書として提出されます。この報告書には、アスベストの種類や含有率、安全対策に関するアドバイスなどが記載されています。

アスベストが確認された場合の対応

簡易検査でアスベストが確認された場合は、絶対にDIYでの対応は避け、専門業者に除去・改修工事の依頼が必要です。 アスベストは、適切な手順と設備を用いて除去しなければ、飛散し、健康被害につながる危険性があります。 専門業者は、アスベスト除去作業に関する資格と経験を有しており、安全な作業手順に従って除去作業を行います。

アスベスト除去工事の流れ

1. **事前調査と計画:** 除去範囲の確認、作業手順の計画、安全対策の立案などを行います。
2. **作業区域の隔離:** アスベストの飛散を防ぐため、作業区域を完全に隔離します。
3. **アスベストの除去:** 専用の機器を用いて、アスベストを安全に除去します。
4. **廃棄物の処理:** 除去したアスベストは、適切な方法で廃棄処理されます。
5. **後片付けと清掃:** 作業終了後、徹底的な清掃が行われます。

休憩所の安全確保のための対策

アスベスト除去工事を行うまでは、休憩所としての利用を控えることをお勧めします。 仮にボードを貼っていても、完全にアスベストの飛散を防いでいるとは言い切れません。 健康被害を防ぐために、安全な環境が確保されるまで、他の場所を使用することを検討しましょう。

費用と補助金

アスベスト除去工事は費用がかかりますが、自治体によっては補助金制度が設けられている場合があります。 お住まいの自治体の環境保全課などに問い合わせて、補助金制度の有無や申請方法を確認しましょう。

専門家への相談

アスベストに関するご心配は、専門家にご相談いただくことが一番です。 医師や建築士、アスベスト除去業者など、適切な専門家に相談することで、安心安全な解決策を見つけることができます。 一人で悩まず、専門家の力を借りて、安全な環境を確保しましょう。

まとめ:安心安全な空間づくりを

アスベストは、健康に深刻な影響を与える可能性のある危険な物質です。 ご自身の判断で対応せず、専門家にご相談の上、適切な対応を取ることを強くお勧めします。 費用や手間はかかりますが、健康はかけがえのないものです。 安全で快適な休憩所を手に入れるために、専門家のアドバイスを参考に、一歩ずつ進めていきましょう。

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