「おしゃれ」「北欧」「カフェ風」…お客様が語るインテリアの真意とは?インテリアのプロが解説

インテリア関連業界のプロの方に質問です。最近のエンドユーザーがいう、「おしゃれな雰囲気にしたい」「おしゃれな家具がほしい」「おしゃれなカーテンにしたい」などの「おしゃれ」。実際に接客をして話をした結果、この「おしゃれ」が指すものは何だったかを是非伺いたい(最近の「おしゃれ」はモダンのことを言うのか!のような、数多く接客されているからこそわかる発見等あったら教えて頂きたいです)。併せて、「北欧系にしたい」等と言われる場合の「北欧」が、話を聞いた結果、どんなインテリアのことだったかも教えて下さい。他、「カフェ風」や「シックな感じ」と言った表現も気になります。以上のワードが出た時は、イメージを的確に理解するために、普通より注意して掘り下げて話を伺うことや、まず画像での確認!という場合が多くはないでしょうか。ちなみに、当方のお客様では、「おしゃれ」はモデルのような比較的簡素で生活感の無いインテリアのことが多いてす。若年層ではフランフランの世界観を指す場合もあります。「北欧」は、ナチュラルな木質系ベースにホワイト、ベージュ、植物柄などのファブリックなどを使い、グリーン(植物そのもの)を取り入れた、いわゆるシンプルナチュラルなインテリアをイメージしている方が殆どです。単純にマリメッコを指す方もいらっしゃいますが。「カフェ風」は、ややレトロな家具と木質素材をメインにした空間かと思えば、上記の「北欧」と同じでしたり…もちろん雑誌や店舗を廻っていたり、明確なイメージを持つ方もたくさんいますが、今日の接客でもこの件でかなり苦労してしまったので、皆様は如何なのか質問した次第です。よろしくお願い致します。

曖昧な言葉の裏側にある、お客様の理想のインテリア

インテリア業界のプロとして、お客様から「おしゃれ」「北欧」「カフェ風」といったキーワードを耳にする機会は多いと思います。これらの言葉は、お客様の理想のインテリアを表現する上で非常に重要な手がかりとなる一方で、その解釈は人それぞれで曖昧なため、的確な提案を行うためには、お客様の真意を深く理解する必要があります。今回は、これらの言葉が実際にどのようなインテリアを指しているのか、具体的な事例を交えながら解説していきます。

「おしゃれ」の多様な解釈:時代と世代を超えた多様なニーズ

「おしゃれ」という言葉は、非常に幅広く、年代やライフスタイルによって解釈が大きく異なります。

若年層における「おしゃれ」

20代~30代のお客様が「おしゃれ」と言う場合、インスタグラム映えするような、洗練された空間をイメージしていることが多いです。具体的には、

  • シンプルでミニマルなデザイン:余計な装飾を省き、すっきりとした印象の家具やインテリア小物。
  • トレンドを取り入れたアイテム:最新のデザインや素材を取り入れた、旬なアイテム。
  • 生活感を隠した空間:収納を工夫し、生活感を感じさせない、スタイリッシュな空間づくり。
  • ブランドへのこだわり:フランフランやZARAHOMEなどのブランドアイテムを取り入れることで、おしゃれな雰囲気を演出。

といった要素が挙げられます。

中高年層における「おしゃれ」

一方、中高年層のお客様が「おしゃれ」と言う場合、上質な素材や落ち着いた雰囲気を重視する傾向があります。

  • 高級感のある素材:天然木や上質なファブリックなど、素材の質感を重視したアイテム。
  • 落ち着いた色使い:ベージュやグレーなどの落ち着いた色を基調とした、上品な空間。
  • 機能性とデザイン性の両立:使い勝手の良い機能性と、洗練されたデザインを兼ね備えたアイテム。

このように、「おしゃれ」という言葉一つとっても、その意味合いは年齢層によって大きく異なるため、お客様の年齢層を把握した上で、具体的なイメージを丁寧にヒアリングすることが重要です。

「北欧」スタイル:シンプルナチュラルの多様な表現

「北欧」スタイルは、近年人気が高まっているインテリアスタイルの一つです。しかし、「北欧」という言葉だけで、お客様がどのようなイメージを持っているかを正確に把握するのは困難です。

シンプルナチュラルな空間

多くのお客様は、「北欧」をシンプルでナチュラルな空間と捉えています。

  • 自然素材を活かした家具:木製の家具や、自然素材のラグ、カーテンなど。
  • 白を基調とした明るい空間:白やベージュなどの明るい色を基調に、自然光を効果的に取り入れた空間。
  • グリーンの活用:観葉植物などを配置し、自然の要素を取り入れた空間。
  • 機能的なデザイン:無駄を省いたシンプルなデザインで、使いやすさを重視した家具。

マリメッコなどのブランドイメージ

一部のお客様は、「北欧」をマリメッコなどのブランドと直接結びつけている場合もあります。そのため、お客様が特定のブランドをイメージしている場合は、そのブランドのアイテムを積極的に提案することで、お客様の期待に応えることができます。

「カフェ風」インテリア:多様な解釈と具体的な提案

「カフェ風」もまた、多様な解釈が存在するキーワードです。

レトロな雰囲気

一部のお客様は、「カフェ風」をレトロな雰囲気と捉え、アンティーク調の家具や、落ち着いた色合いのインテリアを好む場合があります。

シンプルナチュラルな空間

一方で、「北欧」と同様に、シンプルでナチュラルな空間をイメージしているお客様もいます。この場合、白を基調とした明るい空間や、自然素材の家具などを提案することで、お客様の期待に応えることができます。

「シック」な空間:高級感と落ち着きを演出

「シック」という言葉は、高級感と落ち着きのある空間をイメージさせることが多いです。

  • ダークカラーの家具:ダークブラウンやブラックなどの落ち着いた色の家具。
  • 上質な素材:レザーやベルベットなどの高級感のある素材。
  • 間接照明の活用:間接照明を使用することで、落ち着いた雰囲気を演出。
  • シンプルで洗練されたデザイン:無駄を省いたシンプルなデザインで、上品な空間を演出。

お客様とのコミュニケーション:具体的なイメージの共有

お客様の言葉の裏にある真意を理解するために、以下の点を心がけましょう。

  • 具体的な質問:「おしゃれ」という言葉を使われた場合は、「どのような雰囲気のおしゃれがお好みですか?」と具体的な質問をする。
  • 画像の活用:PinterestやInstagramなどの画像共有サイトを活用し、お客様のイメージを共有する。
  • 参考事例の提示:具体的な事例を提示することで、お客様のイメージを明確にする。
  • 丁寧なヒアリング:お客様のライフスタイルや好みを丁寧にヒアリングする。

専門家の視点:多様なニーズに対応する柔軟性

インテリアのプロとして、お客様の多様なニーズに対応できる柔軟性が求められます。お客様の言葉に隠された真意を丁寧に汲み取り、最適な提案を行うことで、お客様の満足度を高めることができます。

まとめ:言葉の裏にある真意を理解し、お客様の理想を形にする

「おしゃれ」「北欧」「カフェ風」といった言葉は、お客様の理想のインテリアを表現する上で重要なキーワードですが、その解釈は人それぞれです。お客様の言葉の裏にある真意を理解し、具体的なイメージを共有することで、よりお客様の理想に近づいた空間づくりが可能になります。 お客様との丁寧なコミュニケーションを心がけ、それぞれの言葉が持つ多様な意味を理解することで、より満足度の高いインテリア提案を実現しましょう。

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